今朝、近くの愛知懸護国神社に桜を愛でにでかけた。
桜を見るより先に神前に深く拝礼。母方のおばも毎月通っていたここ護国神社は、二次大戦の時の戦没者を祭る社。母の兄は3人戦死、そして母の2人の姉の夫も戦死。一つの家族で5人戦死という悲劇が祖父に襲った。わたしなど息子がこのたびアジアのいち都市に赴任というだけで寂しい気持ちになっているのだがそれに比べて祖父の悲しみはいかばかりか。

しかし大戦後、激動の時代に先帝陛下と今上天皇のもと、ずっと日本には平和がつづき、そのうえ日本の国民のたゆまぬ努力のおかげで敗戦後、焼け野原になった日本を立て直しただけでなく、世界に誇るすばらしい経済大国になり、いま我々は安全で安心な国に住むことができる。
そんな時代を日本国民と共に歩んできた今上天皇は31年という永いお務めを納められご退位される。その民を思い、国を思うおこころの深さに感謝のきもちしかない。天皇陛下は日本憲法に象徴として規定され、いち人間としてはけっして気楽な生き方ではないと思う。そんな激務を思いながらその存在を仰ぐ日本に生まれてよかったとおもう春の朝でした。
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季節になり花が開き、そして散る。その自然の営みに深く頭を垂れる。
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神前で日の本の国に生きるありがたさを感じる朝。