先日おすすめした鈴木茂さんが大滝詠一さんの歌を歌うライブが昨日、新栄ダイアモンドホールであった。
「自粛」と言う言葉が街に溢れている今だが、多動系中高年であるわたしはどうしても「自粛」になじめない。ライブは楽しみだったので絶対行くと決めていた。ただもしチケットを買った多くのファンの方が出かけるのを中止して観客が少なく、鈴木茂さんと言う偉大なレジェンドがまるでわたし達夫婦だけのためだけに歌うと言う状況だったらどうしようと危惧していた。
開演時間前、いきおいをつけるため、甥っ子がやっている「どて金」で一杯やっていたら名古屋のレジェンド奥山敬造さんとばったり。楽しい話しが出来てテンション上がります。
それでダイアモンドホールに入場したらほぼ満員!まさに杞憂で心配することはなかった、みんなレジェンドのライブを楽しみにしていたのだ。わたしよりちょっと上のはっぴいえんどをリアルに体験した世代が多いが、若い人たちも結構いるのが嬉しい。今の「日本のポップスの枠組み」を作った人たちの価値を知っているのだ。例えばAKB EXILE PAFUME達なども、未だその枠組みの中に存在する。
鈴木茂さんのライブは7年前から何度も見ているが、このところボイストレーニングをしているのかどんどん歌が上手くなってきている。70近くにしてその向上心はすばらしいと思う。若いバンドメンバーと共にはつらつとして自分の曲、大滝詠一さんの曲を楽しそうに演奏。
そして日本の代表的なスチールギター奏者駒沢裕城さんとの「水色のくれよん」はすばらしかった。はっぴいえんどのこの曲のレコーディングの際、鈴木さんが外され、駒沢裕城さんとレコーディングをしたのだそうだ。でもやはりその曲は駒沢さんの音が間違いなくぴったり。そんななかば自虐的なエピソードをちょっとユーモラスに話していただいたのがとても印象的だった。ほんといい夜でした。