県外に出かけてもいいこととなり、今週、中央高速で諏訪大社をめざしでかけた。諏訪大社は4社で一体の神社でありちょうど諏訪湖を囲み、北側に下社秋宮、下社春宮そして、諏訪湖の南東に上社本宮、そしてすこし東に前宮が鎮座する。せっかく来たのだからこの四社を巡ることにした。最初は下社秋宮から、おんばしら祭で知られているがこの4社とも本殿の四隅におんばしらが建っているのが特徴。やはり県外解禁直後だけに境内に人は少ないが駐車場には県外ナンバーもちらほら。だんだん観光も始まる気配が。

最初に訪れ諏訪大社、下社秋宮
下社秋宮の本殿
御柱(おんばしら)

4社巡りについてはこのサイトがくわしい。

次の訪れた上社春宮の脇には美しい水が流れる川があり橋を2つ渡ると、田んぼの間に万治の石仏というとても素朴な石の仏様が鎮座する。あの岡本太郎がこんなおもしろいデザインはそうないと激賞して何度も見に来たそうだ。

下社春宮
下社春宮の御柱
春宮の脇には小川が流れる。
春宮の近く。素朴な「万治の石仏」
諏訪大社本宮は少し離れた場所におんばしらが立つ。

いままで、日本国内の多くの場所を訪れた。日本全国の景色、風景の美しさもさることながら、地元で出会う人の温かさに心打たれることが多かった。でも今回ふと気がつくと、出会う地元の人々がどことはなくよそよそしいことを感じる。それもそのはず、コロナ自粛がやっと解禁になり、地元ではあまりコロナ感染もないところに県外ナンバーが押し寄せてきたら、とりあえず大丈夫だとはいえ、人は口数が少なくなり、ソーシャルディスタンスで客との間隔は離れ、それはどこかよそよそしい感じをあたえるのはしょうがないことだろう。私自身も4月末頃はお店で接客しながらも、なるべく離れて、あまりしゃべりもしなかった。お客様といえど人と会うのがちょっと怖い気がしていたあの頃。

コロナがいままでの人間関係にすきま風を吹かせたということは事実。でも日を追うごとに、薄皮一枚ずつ剥ぐように、人と人の関係もフレンドリーになるはずだし、前のような優しいひとたちに戻ることを祈っている。もう一度さいしょから。

蓼科の池
池から赤岳を望む
池の脇に咲く可憐な花