決まりきった存在とも思われている仕事着のスーツに、素材の選択であれパーツの選択であれサイズ設定(サイジング)であれディテールであれ、自分を高めるSOMETHING=「自分らしさ」を加えてみる。それがきっとおしゃれ心。我々の仕事の源泉はおしゃれ心だとおもっています。コロナで世界が苦しみ、恒例のピッティ・イマジネ・ウォモにも参加できない今シーズンでしたが、テーラーである私自身おしゃれのこころを忘れないよう、ちょくちょくセレクトショップなどに顔を出していました。そうやって自分も消費者の一員となり、おしゃれを求める心のPOWERを枯らさないことが大事だと考えています。そして今シーズン買ったのが下のパンツ3本と仕立てたシャツ。

左の2本はイタリアのメーカー、ホワイトサンドのイージパンツ、一番右は御幸毛織アラビアンジェンツでしたてたくるぶし丈のパンツ。ドローコード系のカジュアルなパンツでジャケパンスタイルにしたらどうなのかいろいろ試しています。

この2枚のシャツはロロピアーナ社の子会社ソルビアティ社の素材を使い、カラーはカッタウェイで仕立てました。左がリネン100%のSTREET LINO、右はリネン71%コットン29%のFRESCOLINO。どちらもフィニッシングにアロエトリートメントを施して肌触りソフトにしています。夏はリネン系のシャツと決めている私です。このストライプは着るのが楽しみ。わたしはあえてカッタウェイをタイドアップ(ネクタイを締める)のが好みです。

古い友達のマリさんのお孫さんアカリちゃんが作った画像は日本の典型的修学旅行の記念写真がなぜかアメリカ歴代大統領とその関係者!サージェント・ペパーズ的世界ですばらしいとFacebookで褒めたら、額装して一枚いただきました。アートでおしゃれなのでお店に飾ってます。