首を長くして待っていた荷物が昨日着きました。その荷物はオリーブオイルです。
8年前にフィレンツェの街で知り合った当時フレンツェ中央市場で働いていたYUKIさんがトスカーナ州マレンマ地方GAVORRANOのオリーブ畑を借り切って、オリーブの実を収穫し、搾油所で絞った一番絞りのオリーブオイル。それが荷物の中身です。
イタリア食文化に親しんでいて、主人公の食材はオリーブオイルではないかと思っています。ひとことでエクストラヴァージンオリーブオイルと言いますが、ずいぶん産地や作り方で違うのだと聞いています。中央市場で15年勤め、確かな目利きだったYUKIさんがオリーブオイルを作るということは前からとても楽しみにしていました。またオリーブオイルという日本ではなかなか縁のない食材です。大手の輸入元とは違い、トスカーナ州内の特定の産地でオリーブの木の育て方や、実の採取、そして搾油法も目で確かめながら作るオリーブオイルを楽しみにしないわけありません。
そして長く勤めた中央市場を退職したあとのYUKIさんの新しい仕事です。日本の友人として祝福したいと思い、最初に出来上がったまさにエクストラバージンなオリーブオイルをオーダーしたのです。
着いたのはフィルター処理をしていないそのまんまのオリーブオイル。オリーブオイルの美味しさを伝える言葉をほとんど持たない私ですが、まるで新緑のような色、そしてフレッシュな香り、新鮮なオリーブオイル特有の渋みなどをクルミ入りのパンに浸してしあわせな気分で味わいました。
限られた量しかできないこの純粋なトスカーナ州のオリーブオイルですが決して高価ではありせん。
YUKIさんのサイトOLIVEDELLAYUKIに掲載のメールアドレスから連絡すれば、価格・購入方法を書いたメールが来て、作り手がちゃんと分かったこの新鮮なオリーブオイルが手に入ると思います。大手ですとまずトスカーナ州産とかなり広い範囲ですがこのオリーブオイルはトスカーナ州マレンマ地方GAVORRANOと限られています。より個性がはっきりしています。「限られた場所という価値」はワイン好きの方ならご理解いただけると思います。
彼女独りでやっているので、今はビジネスとしてたどたどしい感じかもしれません。なにとぞ温かい目でみていただいて、今後のさらなる成長を願っています。