今日1月20日は東京三田でロロピアーナの春新作発表会があるので今から出かけます。

我々の仕事は優秀な縫製工場さんと素晴らしい素材を作る服地メーカーさんがいてのことといつもリスペクトしています。服地メーカーへ言葉も言わずにリスペクトの気持ちを伝えるには、そのメーカーさんの素材の服を着ることだと考えています。ですからなるべくロロピアーナさんのスタッフと会うときはロロピアーナの服地、エルメネジルド・ゼニアさんのスタッフに会うときはエルメネジルド・ゼニアの服地のスーツを着るようにしています。

本日はロロピアーナのご招待ですので、妻は昨年秋リリースしたCASHMERE WISHのボルドー色のスーツ、わたしはロロピアーナ素材としては過去最上級のひとつTOPLINE 1PPで仕立てたスーツを着ていきます。

TOP LNEを知る人は少ないでしょう。それはロロピアーナ社がオーストラリアの優秀な牧場から直接買い付けた素材を顕微鏡レベルで検査し、細さだけでなく繊維長、色、クリンプの均質さなどいくつかの条件を比較して最上級だけを10年ほど倉庫に保管し、製造に耐えられる数量がまとまったら織るという非常にスペシャルな素材で現在はリリースしていない歴史的素材とも言えます。12年ほど前ロロピアーナジャパンの勧めで自分用に購入した分を仕立てたスーツですが残念ながら今は買えません。

このスーツにペコラネッラのコート、アンジェロフスコのソリッドタイ、黒靴はチャーチズのコンスルという着こなしで参加いたします。

わたしのワードローブのなかでもひときわ上品なオルタネートストライプの一着。ここぞのときしか着ません。
いまはないマリックの裏地に誇らしげに縫い付けられたTOP LINE 1PP の織りタグ。
Loro Piana TOP LINEのサンプルブック。故セルジオロロピアーナとピエールルイジロロピアーナがウールオークションでウールを選んでいる画像が掲載。
トップラインについているロロピアーナリリースのドキュメント