先週ロロピアーナジャパンのスタッフK氏が来店。世界で最もラグジュアリーな素材をメンズファッションに提供するロロピアーナは当店で最も支持を集めているメーカーでもあります。今回はつぎの秋冬素材の買い付けが主目的ですがそれと同時に興味深い情報が得られました。書きたいことは多いのですが重要なニュースをピックアップしてお伝えいたします。

ロロ・ピアーナジャパンK氏との買付

情報1. 今年も7/22(土)にトランクショーを開催いたします。

過去3回開催して多くのお客様に喜んでいただいていますロロピアーナのトランクショーを今年も7/22(土)に開催いたします。秋冬の最新の新素材をバンチサンプルから選んで当店ならではのスペシャルプライスでオーダーいただけるチャンスです。また詳しいことは追ってこのブログでご紹介いたしますが、ご来店希望のお客様はぜひ日程を押さえておいていただきますと幸いです。

情報2. ウインタータスマニアン150が違う名前で復活します。

多くの毛織物工場が軽いスリーシーズン素材を偏重する流れの中で、残念ながら2年前ウインタータスマニアン150が廃版となりました。オーダーサロンタナカの長くにわたった秋冬の主力スーツ素材でしたので、昨年はロロピアーナ社内にあるほとんどの在庫を確保し、多くのお客様にオーダーいただきました。

K氏から聞いたのは、全く同じ原料(オーストラリアンネイティブウールとなりオーストラリア限定)と全く同じ織り方で「ウインターオーストラリス」という名称に変更して生産されることになりました。同じ原料、同じ織り方ですから、ウインタータスマニアン150復活と考えていただいて結構です。ただ残念なことにユーロに対する円安、エネルギー費・輸送費の高騰により、価格は30%強値上げとなります。ただ服地代金が3割上がったということは価格が3割あがることを意味しません。なんとか昨年から15,000円程度のアップに抑える予定です。

なによりも、スーパー150クオリティのウールを1mあたり340gでしっかり織り上げた他社ではまず見ることのない素材が再発されることは喜ぶべきだと考えています。

当店でも買い付けますがトランクショーでのオーダーも可能です。

このドレープ感。ウインタータスマニアン復活です。
うっすらGr/Mt340 100%WOOL SUPER150 WINTER AUSTRALISと見えます。

情報3.染めていないカシミア素材

繊細なカシミア原毛はなるべく染めないほうが風合いは良くなるということは毛織物工場サイドから聞いていました。今回ロロピアーナから染めていないカシミア「ロウ・カシミア」がリリース。言い換えるならカシミアバージョンの「ペコラネラ」。ナチュラルカラーの素晴らしい風合いのカシミア100%素材をトランクショーでご覧いただきオーダーいただけます。

ロウ・カシミア

情報4.ナチュラルカラーカシミア100%反で買い付けました。

昨年カポート(コート)コレクションがでました。その中に所収のナチュラルカラーカシミア100%を反で買い付けました。上で書いたようにカシミア原毛は染めるとダメージがあります。これは上のローカシミアとは違いますが、染めるとしてもなるべく淡い色に染めたほうがダメージは少なく優れた風合いは残ります。これを選び買い付けましたので、コートもしくはジャケットでお求めやすくオーダーいただけます。

ナチュラルカラーカシミア100%