コロナ禍が終わり、観光に海外旅行を再開する人が多くなってきて、当店の前にあるtrivagoの経営するビジネスホテルも大賑わいです。

今日はなかなか行けなかった山登りに木曽駒ヶ岳へ出かけました。ここはバスとロープウェイを乗り継いで2600mまで登れるため、憧れの3000m級の山登りが登山靴や装備さえあれば400m標高差を登るだけのお手軽な良い山です。でも景色はまさに3000m級の素晴らしさ。

山登りについては、100名山を制覇するとかそんなたいそれた夢はもうとうなく、深く極めるつもりもなく、気軽に良い景色に出会えれば良いなというお手軽カジュアル登山派。そんな私にピッタリな木曽駒を登山コロナ後再開第一弾としました。

朝5時に名古屋をクルマで出発、7時には駒ヶ根インターからすぐのバス乗り場に着きました。日本全国どこでも35度超え。北海道や避暑地として名高い軽井沢でさえ日中30度を超える狂気の8月、考えることは誰でも同じで高い山にと思う人で、早朝にもかかわらずバスは満杯、臨時便もでて完全にコロナ禍は終了したことを実感します。木曽駒ヶ岳を登る人もロープウェイ駅周辺の千畳敷駅で散歩する人もここでは楽しめます。名古屋では朝8時には32度になるところ標高2612mの千畳敷駅は摂氏18度。青空にくっきり見える絶壁を眺めるここに佇んでいるだけで天国でしょう。

登山家も観光客も楽しめる千畳敷駅からの眺め。一番の頂が宝剣岳
ロープウェイ駅にて。涼を求めるかたはいくべし。

通常木曽駒ヶ岳登山というと千畳敷駅 - 千畳敷カール - 乗越浄土 - 宝剣山荘・天狗山荘 - 中岳 - 木曽駒ヶ岳というルートですが、乗越浄土から木曽駒ヶ岳までの道がなだらかで単調なのです。そこで私は千畳敷駅から見える岩山の稜線をめぐるルート、千畳敷駅 - 千畳敷カール - 乗越浄土 - 宝剣岳から左の岩塊を伝って極楽平まで行き、そこから千畳敷駅に戻る短時間にスリリングな岩山登りを楽しめるルートを選びました。

登山者は稜線が少し下がったところ、乗り越え浄土を目指す。
案外すんなり乗り越え浄土までは行けました。
登りながら背中を見れば富士の高嶺

我々はロープウェイ駅から見える切り立った岩の壁に向かって歩を進めます。久しぶりの登山なので体のキレはありません。ゆっくりゆっくり時間をかけて乗越浄土までの縦一直線の石の階段を登っていきました。ただキツい登りはここだけです。あとは楽しい稜線歩きと岩山登りが楽しめます。なだらかな稜線から突然厳しくなる宝剣岳を登るときは流石に慎重に慎重を極め登りました。ちょっと怖いような宝剣岳の頂上の絶景を心に焼き付けると長居は無用です。

そこから宝剣岳に行く道、最初はなだらか。
艱難辛苦の末宝剣岳登頂。
宝剣岳から伊那谷サイドを望む。

もときた道と違う道を丸印をたどりながらさっきよりもさらにゆっくり進みます。ここからは鎖場も随所に出てきて、正直ワクワクする道が続きます。私はタイタニック見にいくアドベンチャーならこっちを選びますね。急峻な木曽サイドに足を滑らすとまず生きては帰ってこれないでしょう。そんなドキドキの稜線は岩山をいくつか越えると、なだらかな道に出ます。それをしばらく歩くと極楽平という分岐点、ロープウェイ駅まで木の階段を降りて30分ほどで戻れます。

宝剣岳横のせり出した岩にいる勇者、僕はやだね。
こんな岩肌を伝って歩きます。
木曽サイドに滑落したらまず絶望です。

頭も体もクタクタに疲れましたが、久しぶりの山登りで木曽駒、宝剣岳周遊、今週もミッションコンプリートです。