もう15年ほど前になる2007年頃だったか、妻、北海道に住む妻の友人と娘の4人で札幌市モエレ沼公園に行きました。もともと荒れ地と汚い沼だったモエレ沼の整備計画を土台にイサム・ノグチがマスタープランを作ったのですが、ひと月後すぐ逝去。ただ偉大なアーティストの最後の作品とも言える計画を尊重して完成にこぎつけたグランドデザインのしっかりした広大な公園です。当時は無邪気に山に登ったりしていました。この小樽工場訪問にあたり、名古屋丘珠便を利用。丘珠空港周辺に戻ったのが午後5時すぎ。そんな思い出のあるモエレ沼公園も近いのでちょっと立ち寄ることに。

木が生育してアーティストの空想に近づいてきたのかもしれません。
秋空とモエレ山

モエレ沼公園についたのは雨が上がったあとの夕焼け空が美しい時間帯。ちょっと立ち寄るだけのつもりだったのですが、雲の流れるなかにそびえ立つ緑の山を見ていたらいてもたってもいられなくなり登ってみました。途中でころんだりしてやっとの思いで頂上に着くと広大なモエレ沼公園の全景と札幌市が眺める美しい景色にうっとりしました。

冬になるとスキーもできます。

初めて訪れた時から15年の歳月が経過したということは木々も茂り、イサム・ノグチが生前空想したランドスケープに近づいてきたはず。あらためて考えるとアメリカを代表する彫刻家のイサム・ノグチに札幌市が設計を依頼したというのはまさに正しい判断だったと思います。やはりひとびとに認められたアーティストの作品はそうでない人のそれと比べ、最初はそう変わりないと思っても、年月を経るにしたがって光を帯びてくると思うのです。

アステカのピラミッドにも似て。