愛用しているギターの一本、マーティンD-28を弾いていたら、ギター周りの白い縁取り「バインディング」がおおきく剥がれているのに気がつきました。びっくりしてそれを買った広小路通沿いの米マーティン社正規代理店でもあるK楽器に持っていくと、リペア担当のスタッフに修理するのに8万円ほどかかると言われました。剥がれているのを接着するだけで8万円とはいくらなんでも高すぎじゃないのと聞けば、キマリだからしょうがないとのこと。ネットを探すとバインディング剥がれはマーティンではよくある症状だそうです。本国アメリカではマーティンギターはライフタイムギャランティなので問題が顕在化しないのかもしれません。呆然としながらK楽器を後にし、セカンドオピニオンを聞くべくローズマリーハート前田マスターにどなたがギターをリペアする方教えていただけませんかと尋ね、教えてもらったのが大須のギターショップNEOのご主人。

電話で相談したらご自分でやってもできると言われDIYすることにしましたが、自分で直す自信がなくなり、お店を訪ね修理をお願いすることにしました。車をパーキングに入れ店に入った瞬間にびっくり!そのご主人は30年前、名曲堂名古屋店で真空管アンプ「ケン・ジョーダン」をぼくに勧めてくれた店員さんクニシさんだったのです。

名曲堂でお世話になっていたクニシさんに再会。

あまりの縁にちょっと頭がクラクラしていたら、もう一つ中学3年生のとき、放課後勉強もせずに入り浸っていた名古屋で最高の楽器店だった広小路名曲堂の社長はそのビルの地下にいらしゃるとのこと。??と思いながら階段を降りていったらその方がいらっしゃいました。ギター数本しか買わないのに、青い霜降りの制服を着たちゅーぼーが毎日のように入り浸ってほんとにご迷惑をおかけしました。そんな恩人に会うこと縁を結んでいただき、件の高い見積もりもかえってありがたいとも思えるほどでした。

本日またギターショップNEOさんに伺い、修理していただいたD-28をピックアップ。思っていた通りの出来上がりでなんと2万円。またこれからこのギターを楽しめそうです。

名古屋の名店名曲堂のご主人吉田様
マーティンD28この白い周りがバインディング。裏表とも剥がれていたのをクニシさんに直してもらったんです。
ギターショップNEOさんはギタープレイヤーの味方。