昨土曜日は縁は異なもの味なものと感じる出来事が2つ。
二人のYさん
一週間前当店のドアを開いて初めて入店されたお客さまのお顔を見てなんだか見覚えのある顔、以前からのお客さまYさんと似ていると思う。ロロ・ピアーナタスマニアンのオーダーをいただきお名前を聞いたら似た方と同じ名字。ただ初めてのお客さまなので立ち入ったお話もできずお帰りになった。そして昨日Yさんが来店でもしかしたらご兄弟いらっしゃいますかと尋ねたら兄がいるそう。それも双子のお兄様だとのこと。初めて来店されたお客さまがその方。双子なら似ているはず。ただYさんはお兄様に当店の紹介はしていないとおっしゃる。Yさんがおっしゃるには双子の兄弟はやはり思考回路が似ていて、お兄さまは以前Yさんそうしたと同じようにウェブで当店を調べた上ご来店されたわけ。いままでこういうことは何度もあったそうです。そしてオーダーされたのも同じブラックでした。
風呂敷50年の旅
Yさんを接客していたら二人の美しく上品な奥様がご来店された。その静岡在住の奥様がお持ちになったのは当店の前身の田中羅紗店の名入り風呂敷。その方の実家にあった物でそれを当店にわざわざ返しに来られたのだ。旧町、宮町が記載されいるので、旧町名が錦三丁目に変わったのが1966年だから少なくとも50年前の風呂敷である。
先代は羅紗つまり紳士服地を東海三県から北陸までのテーラーに売る仕事をしていた。テーラーが買ってくれた服地をその名入り風呂敷に入れて渡す。テーラーはそれを見て田中羅紗店を思い出し、また服地を買うということを狙ってノヴェルティとして渡したのだと思う。その奥様のご実家はたぶんテーラーか洋装店を営んでいらしゃったはず。
その奥様のご主人の事務所は母の実家からほんの50mほど、静岡市馬場町という同じ町内だという。縁は異なもの。
ご来店いただいた上、風呂敷を持ってきていただきました。感謝です。
上がわたしが持っていた昔の風呂敷ですが下のはもっと古いバージョンです。