日曜日古い友達のやまちゃんが奥様を連れて当家に訪問してくれた。奥様は初めてあうがとても感じの良い方。奥様はのことをやまちゃんと呼んでいた。それがすごく素敵だったから当時は彼のことを普通に姓で呼んでいたのだがここでもやまちゃんと書く事にする。やまちゃんは今は東南アジアに進出した大手企業の社長をしている。高校時代は剣道部で質実剛健の性格だったから、組織の荒波を乗り越え、多くの仕事もなしとげ立派に出世したのもけっして不思議ではない。彼といちばん仲が良かったのは高校二年と三年の時期できっと人生の一番楽しい時期だったかもしれない。しかしあまりにも楽しみすぎた。男子校ゆえ異性にことさら強い興味もあったし文化祭にはみんなで映画も作り。バンドも組み音楽にものめり込んだ。その時期は当然しっかり勉強をやらなければいけない重要な時期なのにあまりに楽しみすぎたゆえ当然の帰結として大学入試は失敗。つらい浪人生活をすごすこととなった。今でもそのころの事を思い出してか夢でうなされる。先日もこんな夢を見た。高校三年の秋なのに授業がまったく分からない。これでまともに卒業できるわけがない。大学はあきらめ就職しよう。3日も続けて学校を休んでしまった。でも今日こそは勇気を出して学校に行こう。でもどんな顔して学校に行こうか。苦くそしてリアリティのある夢から起きた私は56才にもどった。そんな夢を見るくらいトラウマとして心に深く刻まれている楽しくそしてツライ時期をやまちゃんと共に過ごした。そんなことを思い出し、すっかり企業人として立派にやっているやまちゃんをまぶしくながめながら、彼をさらに立派に引き立てるスーツを見立てた。
やまちゃんがおみやげに持って来てくれた世界で一番高価なコーヒー「コピ・ルアク」インドネシアのコーヒー農園ではロブスタ種のコーヒーが栽培されており、その熟した果実はしばしば野生のマレージャコウネコに餌として狙われている。果肉は栄養源となるが、種子にあたるコーヒー豆は消化されずにそのまま排泄されるので、現地の農民はその糞を探して、中からコーヒー豆を取り出し、きれいに洗浄し、よく乾燥させた後、高温で焙煎する。話しには聞いていたが飲むのは初めて。