先々週の土曜日、外壁とファザードが完成した。ささやかな修理ではあるがすっきりおしゃれになったのかなと思う。やはり折角きていただいたお客様におしゃれな空間を楽しんでいただきたいと思うから。
そして昨日、待っていた看板が出来上がり取り付けた。製作は看板はそうそう換える物ではなく店のシンボルでもあるので、ちょっとはりこんで名古屋東区の創業明治44年、看板の名門、赤福、芳光など有名和菓子店や神社仏閣の額を多く手がける栗田看板輔にお願いした。店のロゴオーダーサロンタナカを48mmの分厚い無垢の木材を手彫りした看板は幅40cm高さ28cmの小さいものだが存在感は十分あるものに完成した。栗田さんの仕事に十分満足している。
こんな看板を店の脇の隣のビルとの境に設置した。
外壁の上にこんな感じで乗っている。
MADE TO MEASUREを掲げた意味
ファザードにはステンレスをレーザー彫刻してMADE TO MEASUREの文字を掲げた。アールデコ風のフォントを使った。これはイタリア語で言うとSU MISURAでオーダーメイドの英国風の言い方。現地ではファクトリーメイドつまり工場縫製の場合によく使われるようだ。当店は35年前よりファクトリーメイドの未来を信じてハンドメイドと工場縫製の二本建てでなく工場縫製だけのオーダーメイドを扱って来た。ハンドメイドのカスタムオーダーはもちろん味わいがあってすばらしい。でも当店が35年依頼しつづけている工場はテーラーの使う高級資材を使いテーラーの技術を工場で再現しようとしづつけている。CADつまり裁断におけるコンピュータ支援システムが確立して以降、カスタムテーラーのカッティングをほぼ完全にシミュレーションすることができるようになり自由度と正確さが格段にアップした。カッティングしたパーツを縫い上げるミシンはJUKIさんを中心に素晴らしいミシンを開発し続けている。また当店では新しいパターンの研究も日本最高のモデリスト柴山登光先生の指導でたえまなく行っている。こうなると本当のところ作り手により極めてバラツキが有るカスタムハンドメイドより、安定した美しいスーツを作ることができる可能性は高くなる。そしてもちろん価格はリーズナブルに抑える事ができる。そんなファクトリーメイドの未来を信じて私どもの店頭にMADE TO MEASUREの文字を掲げる事にした。
店のファザードにはMADE TO MEASUREという文字を掲げた。