よくグルメですねといわれるがそうではない。以前私の店の2階に新フランス料理ルウイという店がテナントに入っていてフレンチには良く接していたしご存知のとおり仕事でイタリアに通っているのでフレンチやイタリアンへ憧れる気持ちは全くない。家でリラックスして旨いもの喰っているのが一番幸せ。でも外で飲んだり食事をするときは安心できる店に行きたい。そういう店はそんなにあるわけでもないしまたあまりたくさんレパートリーを増やしたいとはおもっていない。わがままだが「自分だけの店」にしておきたい密やかな願望があるのか信頼できる店はあまり人に教えたくない。ブログに書いておいて教えたくないというのは矛盾している。それは分ってはいるんだがそういう店ってありません?

3月の初めに同業の先輩と伏見、富士屋西店に出かけた。ここは近海の魚中心に美味しい物を若き大将が素材にきちっと仕事を施しシンプルに食べさせてくれる。名古屋の旦那衆が御愛用の名店でちょっとフトコロが温かい時いきたくなる。
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富士屋西店 ウド煮物、だいこんとからすみ、煮とこぶし
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富士屋西店 青柳のぬた
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富士屋西店 鑑札付き越前がに
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富士屋西店 春のお造り

昨日ドーメルの野沢氏が来店したので買い付けしたあと先日の170周年のパーティに招待してくれたお礼も兼ねて高岳町のかしわ(鶏)料理の店「なか川」に出かけた。鶏だけのメニューだがまったく飽きない。昼も夜もまったく同じメニューで日和見主義に「ランチ」でごまかすなどの道に走らず好感が持てる。以前ここで京都「○兆」のご主人を見かけた事さえあるいい店だ。必ず食べるメニューは霜降り、くわ焼き、みぞれ、鶏のみそ汁、磯辺揚げ。例のユッケ騒動でポン酢で食べるキモ刺しが食べられなくなったのは返す返すも残念だ。
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なか川 磯辺揚げ
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なか川 鶏のカツ
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なか川 鶏のみそ汁 鶏の味がきいていて旨い。
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なか川 くわ焼き キャベツに味がしみてうまい
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なか川 ぽんずでたべるあっさり味の鶏

その夜の二次会にこの3月で一周年を迎えた住吉町の「さくら`sキッチン」にも立ち寄った。料理が得意の若奥様、杉山絹代さんが作ったテーブルにのった野菜料理を中心としたおかずはこころがこもっていて一軒行った後でもつい食べてしまう。まるで家庭のような店のつくりも気に入っていて私の知人の超グルメの旦那にも紹介したがおメガネにかなったのかときどき通っているらしい。
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さくら`sキッチン テーブルのうえには春の料理
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さくら`sキッチン たけのこ菜の花
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さくら`sキッチン 桃太郎トマトのチーズ焼き
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さくら`sキッチン たまねぎ丸ごと煮込み

しかしもう沈静化したが「名古屋飯」のブームっていかがなものか。わたしは生まれてからこのかた53年名古屋の中心で暮らしている生粋の名古屋人だが「けんみんショー」なるTV番組で言っているように冷蔵庫に「食べて味噌かけて味噌」なるものは置いていないし買った事もない。八丁味噌に格別な思いも無くいくつかある調味料の一つだと考えている。ミソカツもべつにありがたがって食べない、とんかつはウスターソースと洋ガラシで喰った方が旨いに決まっている。うなぎを細かく刻んだひつまぶしより炊きたての熱々ご飯に焼いたうなぎが乗っているうな丼のほうが美味しい。(ダイエット中なので丼物って喰わなくなったなあ。)手羽先や台湾ラーメン、あんかけスパなどああいうたぐいは「後付けの名物」でありそういうたぐいをもてはやしたマスコミ等は実は地域の食文化を壊すものだと実のところ思っている。