水曜のお休みに東京に足を伸ばした。夏至で暑い日。東京に着いたのは朝8時。散歩がてらいままで行ったことの無かった街「浅草」に出かけてみた。雷門をみてびっくりしたのは松下幸之助の寄付で建てたこと。雷と電気のつながりなんだなあ。仲店をとおり浅草寺へ。ふと横をみたら新しいタワーが見えた。左に五重塔、右に新しいタワー。

9時半になってお目当ての東京国立博物館へ、ちょっと遠回りして西郷さんの銅像をみる。少し小高くなっているから上野のお山といわれているのかな。西郷さんの傍らには石碑「敬天愛人」。いいねえ。西洋美術館の前を通って国立博物館へ。トウハクと呼ばれているらしい。
tohaku

ここは小学生の頃に母親と当時神田に住んでいたおばさんと出かけたことがある。大きい建物に小学生には理解できない展示物の数々。とても退屈な時間だったことを覚えている。

今回、手塚治虫「ブッダ」展を見た。入り口でオーディオガイドを300円で借り、最初からじっくり見ていった。手塚治虫は私たちの時代のいわば偉人。手塚さんの力強い線の原画とそれに対応する博物館所蔵の仏像の展示で構成されていた。

  • 手塚治虫の原画のすばらしさを実感できる。
  • インド、パキスタン伝来の釈迦の生涯を描いたふるい石像を楽しめる。
  • 釈迦の生涯を知ることができる。

ということでとても充実した時間だった。まだ時間があったので博物館の通常展示を見ることにした。縄文土器から埴輪、銅鐸などレプリカでないすばらしい品々がこれでもかとばかり並んでいる。ガキの頃にはわからなかった工芸品のすばらしさも圧倒的。一つ一つを味わい、展示物をながめていたら時間があっというまに経ってしまった。これはまた来なくては。英国、ビクトリア&アルバート博物館のようなキュートさはないがごつい帝冠様式の建物とはうらはらのいってみればナイスデザインなグッズの宝庫だとおもう。日本というのは間違いなくすばらしいデザインの国、確立した美意識をもっていているという思いを強くした。また今度は「空海」の展示があるらしい。ぜひ行きたい。ただ通常展示にオーディオガイドがないのが残念。博物館員にオーディオガイドないんですかとたずねても「ありません。」とそっけない返事。あれが有ると知識が深まっていいのになあ。
unagi

その後、ロロピアーナのスタッフと東麻布「野田岩」でおいしいウナギを食べた。じつはダイエット中のため一年ぶりのうなぎ。食べ物の中で「うなぎ」と「もち」が一番すき。一番好きなものを断ってこそダイエットというものだ。野田岩さんのメニューのなかで一番小さいのをさらにご飯少なめにしていただいたが野田岩さんの甘みの少ないシャープなたれとふっくらしたうなぎを堪能した。ミーティングのあと東京をあとにした。