この水曜は祭日と定休日が重なり、天気もどうやら最高、それならと行きたかった六甲山を目指します。関西では超メジャーな山ですが濃尾平野に住む名古屋の人にとって大都会神戸と登山の対象の山が隣接しているのは憧れです。芦屋川の登山口から六甲山を登り超えたところにある有馬温泉でひとっ風呂浴びようと計画。
出発点の芦屋川駅に向かう途中三宮駅でもリュックサックを背負う男女が目立ちます。芦屋川駅前の登山口はトイレ完備の立派な広場。天気の良い休日だから多くの登山を楽しむ老若男女が集っています。ストック、帽子、リュック、手袋など登山の出で立ちに装いを改め、住宅地の間の道から六甲登山の出発です。関西のお金持ちが住む芦屋市の住宅の間をしばし緑の山に向けて歩を進めます。
芦屋川の姿が渓谷らしくなると高座の滝。そこから始まるのが花崗岩が風化した岩の登山道「ロックガーデン」。六甲山はまず神戸側で急坂がありここが標高差を稼ぐところでもあります。岩の間のひとりずつしか通れない登山道で慣れた地元民にとっては我々は亀の如し。健脚のハイカーがどんどん後ろから来るのでちょっと焦ります。そこを登り切ると「風吹岩」。
そのあたりから神戸のビル群の景色を後にし、まわりは六甲山系の森林になります。いつもは平日登山でクマに怯えながら歩きますが、最高の天気の文化の日だから登山者も多く六甲山は人間様の天下。森の王者クマもイノシシもよりつきません。イノシシよけの柵をくぐると全国服地組合の先輩池田吉孝さんが理事を務めている芦屋カンツリー倶楽部。優美なフェアウェイの姿にゴルフの虫がうずきながらも、尾根を歩き谷を降りると小川を渡るルートもあり、楽しい山歩きです。
いくつかの急坂を昇ると六甲山最高峰に向かう道でクルマの音が聞こえてくると一軒茶屋。そこから六甲山最高峰はすぐ。時間は正午過ぎ、お腹がペコペコで頂上直下の広場で食べたお弁当の美味しかったこと。
そこから森林の間の道を一時間半ほどおりると有馬温泉。朝が早く、疲れもでたのか歩きながら眠くもなりつらくなってきました。徐々に有馬の建物も見えてきて元気を取り戻し、楽しい山歩きもフィナーレ。歩行時間5時間59分 11.2キロ 登り1066m 下り706m。有馬温泉のオープンカフェで冷えたグラスでサッポロラガー赤星をいただきました。