あけましておめでとうございます。旧年中は当店をご愛顧いただきまして本当にありがとうございました。今年もご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
大晦日は午後１０時には床についた。そして深夜と同じ暗さの元旦、朝２時半に家を出て毎年恒例の伊勢神宮に今年は帰省している息子もあわせて４人で初詣に出かけた。いつも伊勢神宮には正装で出かけるのが当家の流儀で、ことしも昨年同様ロロピアーナタスマニアン１５０のブラックスーツを着てアンジェロフスコのグレーソリッドタイで出かけた。ことしは式年遷宮にあたるためか朝まだ日が昇るまえでも初詣の善男善女は例年にもまして多い気がした。近鉄伊勢市駅で降りて外宮と言われる豊受大神宮までは徒歩で行く。鳥居の前で神宮を守る人たちによってたき火が焚かれその原始と同じその火をみながら神域に入って行く。手を清め、玉砂利をふみながら杉の大木の間に歩を進めて行くとご正殿に出る。人口の光の一切ない神の場所で朝ぼらけの空を眺めると鳥居の上に北斗七星が大きな姿を横たえていた。ああ、古代の民もこんな空を見上げていたんだと感動した。ご正殿の横には遷宮の準備がちゃくちゃくと進む来るべきご正殿が見える。国の根本である農業の神に日本のひとびとが今年健やかに食べていけることを願った。
神官が司る神域でのたいまつ
そして内宮につくと空は漆黒から深いブルーに変化し伊勢の山々のシルエットが美しく現れる中、五十鈴川にかかる宇治橋を渡る。ここでもたき火が焚かれオレンジ色の炎が高くのぼる。人が多くてもこの場所は誰もいないかのようにおごそか。 月の光に照らされた大きな杉の木が緑の色をすこしづづ発する。巨石の階段を上るとアマテラスが祭られる内宮のご正殿。この清らかな澄んだ場所にいると日本のこころの真ん中にいるきもち。こころの底から日本の人々が幸せであることを祈る。
参拝して石段をおりたところで今年最初の写真をとってもらう。昨年のブログを見たら昨年も同じ場所で写真を撮った。日本で一番フォーマルな場所でスーツ姿を撮るというのもスーツ屋の一年のはじめとしていいのではないかと思っている。そしてお神酒をいただき今年も旨い酒を飲めるようこころでちょっとお願いした。
伊勢神宮 内宮ご正殿に向かう階段下から
本年もよろしくお願い申し上げます。 オーダーサロンタナカ店主 田中宏明
参拝したら神酒授与所で
