秋冬オーダーの季節が9月になって始まり、忙しい日々をすごしていた中の当店の連休。身体を休めたいと思って温泉への旅を考えた。道連れは母親。決めたのは山代温泉の「あらや滔々庵」。わたしが知っている世界の中で最高の宿。
いつもは米原をとおって北陸自動車道を使うが今回は初めて通る道を選んだ。東海北陸自動車道で白鳥まで行き、そこから油坂をとおり九頭竜湖、大野市をへて北陸路に向かうルート。油坂は初めて行く道。ぼくが子供の頃父親に油坂にスキーに連れてってやるといわれ結局はたせなかった。油坂と聞いて油でつるつるしている道を想像したっけ。白鳥西インターから九頭竜湖まではスムーズな上り坂。道の左にずっとダム湖である九頭竜湖が眺め美しいドライブコース、そして2つのダム。まず最初はロックフィルダム。ダムが見えると心の興奮を隠す事が出来ない。ぼくは「黒部の太陽」を見てから「ダム萌え」かもしれない。もう一つダムを越えるともうすぐ大野市街。大野市街に入る前のみちすがら畑のわきにテントの里芋の直売所があった。母が大野は里芋が名産だと言ったのでそこで里芋を買う事に。ぼくらが買っていたら次から次へお客さんが来たのでやはり名物なのだろう。昼になったので大野の蕎麦処「梅林」へ。高い天井のお店に11時半にはいると昼にしては早いのにお客さんが何組かいるので繁盛店だということがわかる。おおきな四角い鍋においしそうなおでんが泳いでいて食欲をそそる。メニューにそばだけでなく大野名物の里芋のにっころがし、里芋のコロッケなどがあるので頼む。にまず最初は里芋のにっころがし、味がしみていてなにより里芋そのものの味わいがある。さいしょにでてくるものがいいとぐっと食欲が亢進する。地元産の蕎麦粉だけを使う梅林のそばはおろし蕎麦仕立てでのどごしもよくどんどんお腹に吸い込まれる。ほんとなら3杯は喰えるなと思うがデブになるので一杯でがまんがまん。
梅林 〒912-0031 福井県大野市月美町2−6 電話0779-66-3098

山に囲まれた美しい街大野には蕎麦畑、田んぼ、芋畑など日本の原風景ともいえる。いちど時間が許せばこの街でゆっくり休んでみたい。後ろ髪をひかれながら永平寺に歩をすすめた。神社仏閣好きのわたしがこの道を選んで永平寺を避けるわけにはいかない。
奥深い森の中に道元禅師創建永平寺はあった。山寺なので母にはきついがけなげについてくる。雲水というのか修行蔵達のきりりとした仕事ぶりがここで眼につく。朝早くから修行に明け暮れ、悟りをひらくため毎日座禅を組むのだろう、若い僧がきびきび動く姿にほとけをみてこころのなかで手を合わせてしまう。森の中の聖地を訪れてこころが浄化されたのでつぎは身体の浄化、山代温泉あらや滔々庵さんにむかうことにする。

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道は九頭竜湖のひだりをひた走る。
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ロックフィルダムの偉容をみるとなんだか萌える。
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大野の名店「梅林」
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ゆげが立ち上がる「梅林」のおでん
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「梅林」の芋の煮っころがし。あんまりおいしいのでおかわり!
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「梅林」さといものコロッケ
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「梅林」のいちおし!地元産のそば粉をつかったおろしそば。
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緑美しい永平寺入り口
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ハスの鉢がたくさんならべてある。なんかいいな。
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永平寺の伽藍