2年前から月に一日の第三木曜日だけお休みを頂いている。月に一日だけ連休はとても貴重な時間で大切にしている。秋の気候の良い今をどうやって過ごそうか思案したが、たまたま娘が高校の文化祭の代休で水曜日休みだったので家族で信州松本へ行く事にした。
朝6時に家をでて中央高速をひた走り、一度だけ駒ヶ根で小休止しただけで第一目的地の松本城近くの大手門駐車場に着いたのが9時15分。 ここに無料貸し自転車があるのはウェブで情報を入手して知っていた。それを使ってすいすい松本城へ。
38年前名古屋から原付バイク一人旅で行ったときは外から城をながめただけだったので今回は入場料を払い中を見学。松本城は領主が住む居城ではなく、いくさのための城なので木造ながら粗野でものものしさがそのままのこっているのが素晴らしい。名古屋城のように鉄筋コンクリートで建て替えた物とはちがうオリジナルの良さがつたわる。明治とは実質江戸時代からの革命だったとはいえ城というまちがいない文化資産を壊してしまおうとした暴挙には疑問符を抱かざるを得ない。松本城もこわされそうになったが地元の篤志家がそれをまもった。そうやって守られた城しかいま現存していない。
鎧を着たおさむらいさまにフランスのマダムもおおよろこび。
旧開智学校
松本城をあとにしてむかったのは旧開智学校。 明治六年に開校した擬洋風建築である。明治期からの教育内容が展示してありとても興味深かった。国の基本はまちがいなく教育だと思う。明治期ここで素晴らしく質の高い教育をしていた。たとえば学力の低い生徒を特殊学校に入れ、あえて学校で一番優秀な教師を配しその教育にあたるという理想に燃えて子供を教育したその資料が残る。ひとつひとつその資料をみながら今でも教育の熱心な地としてなだかい松本の志を感じた。見学をしていたらおなかがすいたので松本市内のおそばやさん「そば処まつした」に入り、そこの名物でなべに山菜やキノコ、鴨が沢山入った「とうじそば」をいただく。鉄鍋一杯の汁だが、味がいいので三人でさらえてしまう。でも繊維質たっぷりなので身体には極めて優しい。
とうじそば。この汁にそばを入れていただく。
そばをいただいたあと松本の中心街をすこし見た後、扉温泉にクルマで向かう。松本市中心からしばらく走ったところに扉温泉はあるがその途中に山辺ワイナリーがあり、地元で穫れたメルロー種の葡萄だけをつかった6年樽熟成したワインを入手。あと野菜もたっぷり購入。それから扉温泉に着く。たった300円で入れる立寄り温泉桧の湯は人が入るのに心地いい摂氏40度のお湯が湧き出るという。室内の風呂も露天風呂も源泉掛け流し。ぬるめのお湯にゆったりつかりリラックスした気分に浸る。それからまた市内に戻りなぜかジョンレノン絶賛というソフトクリームを食べながら家路に着いた。家でさっそくワイナリーで買ったワインと舞茸をいただいたらことのほか美味かった。
どうやらみのりやという軽井沢の店がここを経営していて軽井沢でジョンレノンが食べていたらしい。我が家族も大絶賛。
蜂蜜を思わせる黄色みを帯びたソフトクリーム
立派な舞茸。800円は価値がある。
この舞茸を使ってパスタを作ってみた。
山辺産メルローがことのほかうまかった。