本日12月29日19時でオーダーサロンタナカの本年の仕事納めとなります。今年一年お世話になりました。

新年は1月7日(木)より営業をはじめます。

先日、西江雅之先生の写真集「花のある遠景」を富士山麓の町で中学校の校長先生をやっているナカノくんに差し上げた。 大学生の頃ナカノくんは男子寮で同じ部屋の下級生。勉強熱心な彼を誘って東京新宿の朝日カルチャーセンターで開講している西江先生の言語学教室に一緒に通っていた。本をたいそう喜んでくれて、こんどはナカノくんが一冊の絵本「希望の森ものがたり」を送ってくれた。

「希望の森を育てる会」(あとがきより抜粋)
静岡県富士宮市立井之頭中学校の周囲には約4.5ヘクタールの学校林が広がっている。
この学校は昭和22年、旧陸軍演習場の兵舎の一部を使って開校した。学舎としては劣悪だったため、将来の校舎新築は学校林を売却した資金だけで建設したいという思いから昭和24年に保護者と地域の協力により、生徒と職員の手でスギ・ヒノキの植林がはじまった。昭和60年学校林、庭園、花壇を総称して「希望の森」と命名し「希望の森を育てる会」が発足した。この会は学校や保護者、地域が一体となって森の育成と整備をはかり、勤労・奉仕の精神や郷土愛を培い、自然観察や体力づくり、憩いの場として森を利用することを目的として活動を行っている。平成五年には約二キロ離れた山中から清水を引き、小川が流れ、池のある森になった。平成10年には「希望の森にホタルの光を」を合言葉にホタルの養殖、環境づくりが始まり、翌年からホタルが舞うようになった。平成25年より自然発生に切り替え、6月上旬から7月中旬にかけて多くのホタルが希望の森に舞っている。
学校林、なんてのどかで親しみのある言葉なのだろう。都会の中学校はビルの谷間の狭い敷地にあるのがほとんどでわたしのような都会ぐらしには学校におおきな森林があるなんて想像もできない。このあとがきを読んだだけで来年春、新緑が目に眩しい季節が来たらクルマを走らせ、小川が流れるこの学校林に行ってみたくなった。 この絵本は長田さんというその中学校のPTA会長が絵を書き、真野さんという中学校の司書の方が文をつくったという。それもまた素晴らしいことだと思う。

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絵本「希望の森ものがたり」
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西江雅之写真集「花のある遠景」あと1冊ございますのでお客様でご希望の方は無料で差し上げます。田中までお申し付けくださいませ。