昨日の夜は上前津ローズマリーハートで、センチメンタル・シティ・ロマンスで活躍した告井延隆さんの「Sargent Tsugei only one club band」。ビートルズナンバーをメロディ、コード、そしてベースラインまでひとりギターで弾くライブにでかけた。
一人で弾いているのに何人で弾くかのように聞こえる秘密はオープンチューニングというテクニックを使っているのだが、ベース音、コード、メロディー、この3つを鳴らすタイミングをきちっと譜割りして弾いているのでまるで3人で合奏しているかのよう。ライブのあと自宅でオープンチューニングを試してみたが、そんな簡単にできるものではありませんでした、とほほ。またタッチが素晴らしいのでギターの音ひとつひとつの音色が美しくうっとりしてしまう。

ライブの告井延隆さんのMCの中で、告井さんが高校2年で、ビートルズのサージェント・ペパーズを初めて聞いたとのこと。そのときこんな凄い音楽ができたかと雷にうたれたようで足から力がぬけてヘナヘナになってしまったとおっしゃっていた。私にとってのリアルビートルズは小学4年のとき4つ上のいとこヒサオくんに連れられ行った金山のスポーツガーデンのジュークボックスで聞いたCOME TOGETHER。当時もなんか不思議な曲だなあという印象があった。サージェント・ペパーズ、ホワイト・アルバム、アビーロード、レット・イット・ビーとビートルズは、ロックとは、ロックの歌詞とはそしてポピュラー音楽とはを「再定義」した。1970年ビートルズが解散して48年経過した今でも人類はそれより新しいポップスに出会ってはいない。
お釈迦様の手から飛び立ってずいぶん飛んでからまだお釈迦様の手の中にいる孫悟空の如く。
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告井さんは高校生の頃からお顔は存じているが、仰ぎ見るだけで一度も声を掛けたことのない存在。

 
IN MY LIFEのチェンバロのパートを聞いてほしい。これってギターの音ですか?