タイムススクエア近くのホテルから朝6時過ぎラガーディア空港に向かいます。ここからナッシュビルに向かっての音楽の小旅行は空路で2時間、ナッシュヴィル空港にはギターメーカー「マーチン」のビルボード。ちょいと文化も違って感じます。市街のホテルに向かうタクシードライバーもファンキーです。
グルーンギター訪問
まずホテルから愛用のギターの故郷、ニールヤングなど多くの有名ミュージシャンが訪れる、ナッシュヴィルいや全米最高のギターショップ、グルーンギター訪問。わたしはグルーンギターの総帥ジョージグルーンがデザインしたハカランダバックのギターを35才で購入。ずっと愛用してきましたのでどうしても行きたい場所でした。店に入ると、案外お客様も多く、オールドギター、ニューギターが混在し、めくるめく名器ばかり、どれでも勝手に試奏して良いという気前の良さ。ただしお値段は数十万以上のがほとんどで100万単位もざらです。バンジョーとかフラットマンドリンなど買いたくなりましたが旅の途中なのであえて見てるだけ。Tシャツ、ギターストラップをゲットしました。
Dancing in the street
アメリカに来てから使っているウーバーでナッシュヴィルダウンタウンにもどると、ホンキートンクと言われるライブしながら飲ませる店がメインストリート沿いにびっしり軒を連ねます。ただしここは地元民のためというか全米からここを楽しもうとやってくる人たちのための街ですから南部の街だとは言え、排他的な雰囲気ではありません。入り口の横にステージを設け、外から聞こえるスタイルでもろカントリーウエスタン系やソフトなアコースティック系、ロック系などお客は好みの店をはしごしているようです。
ナッシュビルはいまや全米で人気第三の人気観光都市だそうです。特に結婚を間近に控えた女性グループがハメを外したパーティをする「バチェロレッテ・パーティー」の開催地として人気なのです。メインストリートでは荷台にバーカウンターをそのまま載せたトラックにテンガロンハットとピンクのタンクトップの女性グループが大騒ぎしています。おお!すごい世界だなーとは思いましたが残念ながら我々日本男児が入り込むスキはありません。
ジョニー・キャッシュミュージアムに
ナッシュヴィル行きにあたり、事前にカントリーミュージックを学んだ中でジョニーキャッシュを知りました。渋いバス、バリトの声と男らしい存在感でアメリカ人の心をギュッとつかんだひとでした。彼の人生をいろいろな角度から紹介した展示で、大好きなロイオービソンやコステロも出てきて見どころ十分でした。
グランド・オーレ・オープリーに行く
郊外のモールのホールで毎週開催され、毎週全米にラジオ中継されているグランドオーレオープリーを見に行きました。会場に着くと、もうすでに満員、アメリカ人達は絶対いい出し物してくれるよねー。俺たちノリノリだからさーと言わんばかりの前のめりでてぐすね引いて席で待っています。80以上のおじいちゃシンガー、おばあちゃんアーティストがフルスロットルで歌うのはちょっとびっくりです。漫談、カントリーダンスを取り混ぜてと聞くとなんだかダサいようですが全くそんな感じではなくて老若男女みんな楽しんでいます。またウーバーでホテルに帰る頃は遊び疲れてさすがにダウンダウンのホンキートンクで夜遊びする元気は残っていませんでした。
カントリーウエスタン博物館で我が音楽遍歴をたどる
次の朝、ホテルで朝食を食べていると、メールに入ったのは夜のニューヨークに帰りの便はキャンセルとの連絡、別のブログに書きますが、この手続きをあたふたしていたのでぐったりしてしまい、延泊したホテルの部屋で午後2時まで疲れて寝てしまいました。
でもこのままホテルの部屋に籠もるのも寂しすぎるとダウンダウンにあるカントリーウエスタン博物館に出かけました。ここに入ると、テイラー・スイフトの学校があったり展示も素晴らしく、どれだけ居ても飽きません。カントリーウエスタンからどのような影響を受けて私が心底愛する、クロスビースティルスナッシュ&ヤング、イーグルスなどのウェストコーストバンドのサウンドが成り立ってきたのかの解説も見事でした。ブルースやロックンロールがいまの気がつけば午後5時の閉館時間になってしまいました。
ミュージアムショップでウェスタンシャツなどを買って、街のフードモールで名物のホットフライドチキンを食べ、地元っ子おすすめのホンキートンク「ロバーツ ウェスタンワールド」で粋なナッシュビルサウンドを楽しみました。