先週水曜日Kくんが東京でいまやっている四つの展覧会を一日でめぐろうと計画してくれたので、八重洲アーティゾン美術館で待ち合わせ、まず「アブストラクト展」を。この日の美術の旅は入り口にどーんと置いてある近代絵画の父ポール・セザンヌの「サント・ヴィクトワール山」から。山の存在感に絵画の新しい地平を感じた先人たちも多かったのでしょう。
以前カイユボット展をここで見たのですがその時は建物が古かったはずです。八重洲という日本でも地価の高いところにどーんと新しく美術館専用のビルをたてたブリジストンの財力とコレクションの多さ、深さを感じます。アブストラクト展、ブリジストンのコレクションと他の美術館から借りたコレクションを併せた重厚な展示でした。
Kくんのクルマで東京都現代美術館に移動、「デビッド・ホックニー展」に。ホックニーは好きな画家、有名なプールの絵もいいですがなにか言いたげな肖像画が特にお気に入りです。ホックニーは近年ipadでの製作に打ち込んでいますが、やはりipadを使ってもホックニーはホックニー、我々とは全く違います。大作のノルマンディの四季の絵を日がな描き込んでいる姿はすてきです。
次に上野の森に移動、動物園横の東京都美術館で開催のマチス展に。やはりマチス展スルーするわけにいきません。でも見る前にお腹が空いてきたので伝統の上野精養軒でランチ。
ニューヨークのMomaでもマチスを多く見て、それをまた東京の展覧会で補うというマチス愛好家が羨む贅沢な鑑賞でした。思想とかそういうことよりマチスはおしゃれな気がします。
最後に六本木、新国立美術館でテート展。テートといえば光を描いた画家ターナーですので、光に焦点をあてた展示。一日に4館コンプリートでした。