2月になるとすぐ節分だなあと思う。節分、この日からなんだか春になった気分になる。12月よりむしろ気温は低いが光が新しいし植物が芽吹く季節だからか空気も春めいてくる。
雪のお聖天様
我が家から歩いて1分の袋町お聖天(しょうてん)様として知られる真言宗智山派福生院の「節分会」にでかける。袋町の袋はもともとお聖天様のシンボルの袋から来た町名でとても由緒のある寺院である。毎年行っているが年を追うに従って来場する善男善女が増えて嬉しい限り。 申し込みは名前と数え年を書く。数え年ならもう55歳なんだ。嗚呼。庫裏に入るとまず裃(かみしも)に着替えてコスプレ気分、お抹茶とお菓子をいただき昇殿を待つ。
かみしも姿にご満悦。
本堂に50人ほど入り僧4人でお聖天との結縁のお経、大般若経、般若心経を唱えその後豆まきとなる。内陣に向け「福は内」と3回外に向け「鬼は外」と一年染み込んだ、悪い習慣、思い込みなどを清め新しい考え方を身体に吹き込む。最後に「しゃのしゃのしゃ、それおしゃしゃのしゃ」と古来から伝わるかけ声で手締めをしてお開き。この手締めのかけ声は江戸でも大阪でもなくここ名古屋の福生院独特のもののようで歯切れが良くて好き。帰るときにはお札と福升か福袋を拝領する。毎年のことだが心待ちにしている歳時記だ。
法被姿の信心深いお世話人達と女性は打ちかけ姿
拝領した福袋とお札。くれぐれも55歳は数えです。