昨日からお休みなので映画を3本見た。昨日は「砂漠でサーモンフィッシング」、今日は「もう一人のシェイクスピア」ウッディアレン「恋のロンドン狂騒曲」となぜかすべて英国についてのお話だった。この中ではもうひとりのシェイクスピアのお話がスリリングだったなあ。やっぱり映画館で見る映画は楽しい。シアターに出かけシアターで楽しむ。映画とはそういうコンテンツなのだ、雑事が周りに存在する自宅のテレビやモニターの小さい画面でストーリーだけを追っているのは映画じゃない。
そんなことで松江への旅の続きを。
出雲大社前駅のカフェ。ここでカメラを忘れたが無事でてきた。
出雲大社からの帰りは同じ一畑電鉄で帰った。出雲大社前駅は終点だが線路の突き当たりに駅舎があるターミナル方式で駅舎にはカフェとビストロがある。身体も冷えて来たのでカフェでお茶を飲みながら電車をのんびり待っていた。のんびりしすぎたのか持って来たルミックスのミラーレス一眼ををうっかり忘れてしまった。途中で気がつきまた出雲大社前駅まで戻ることに。無事カメラはあったのだが考えると一度の旅で出雲大社に2度行くという事は貴重な事で、出雲大社の神様がまた来なさいと行っている気がした。
カズサクさんにごちそうになった山陰のお魚
夕方はヒロコちゃんとご主人のカズサクさんと食事をした。私の父親はとても麻雀が好きで手がモミジくらい小さい頃から牌を握っていたというのが父の自慢だった。その父がカズサクさんほど麻雀の強い男は見た事無いと常に言っていてわたしもひそかに我が親戚の「阿佐田哲也」として尊敬していた。今回、久しぶりにカズサクさんに会うのをとても楽しみにしていた。山陰の海の幸をいただきながらヒロコちゃんとカズサクさんと昔話などしながらああこんな楽しいこともあるのか思えるというひとときだった。下の写真にそのときの気分が現れているよね。
カズサクさんぼくヒロコちゃんの3人で盛り上がる。
酒はすすみ、次の日起きてみたら宿酔い。まあ旅先でのこういうのも悪くないと思い、酔い覚ましに朝早くから散歩に出かけた。幸いにして天気は快晴でダウンジャケットも要らないくらいの温かさでまず向かったのは松江のシンボル松江城。名古屋城はしゃちほこで有名だがしょせんはコンクリート建て。松江城は愛知県ゆかりの堀尾吉晴公創建の木造建築で我が国では少ない創建以来健在の平城である。りりしいたたずまいの古城を朝日のなかで眺めるのは言葉にならないほど感動した。入場料を払って登るがやはり木造の城は良いもんだ。歴史の中にいきづいている群像がまるで目の前に現れているような錯覚を覚える。天守閣の最上階に登れば四方が見渡せる。宍道湖や山や松江の町が一望できてありきたりな表現だが天下を取った気分。
松江城の内堀、外堀には船で遊覧「ぐるっと松江、堀川めぐり」が出来る。松江は縦横に川が走り、宍道湖、松江城のお堀、大橋川など水の都であり橋が大小会わせて1100あるそうだ。なかはこたつで暖まることができる遊覧船は橋の下を通るため屋根が上下に可動式になっている。船頭さんが解説しながら時には歌声をたのしませてくれて風情があることこの上ない。 松江城の堀端に残る武家屋敷やラフカディオハーン=小泉八雲の記念館など松江を楽しんでいたらお腹もすいて来たのでお堀端の神代そばがお客様でにぎわっていたため鴨南蛮をいただく。ここはそば粉を地元産か秋田産で選べる凝りようだった。
松江城
天守閣最上階からの眺め。遠くに宍道湖
のんびり船で松江の街をめぐる
神代そばの鴨南蛮
山陰と言えばわれわれ東海道に住む人間がうらやむのは日本海の海の幸、いいカニや海の幸を家に持って帰ろうとヒロコちゃんがお気に入りのお魚屋さん「浜津屋鮮魚店」につれてってもらった。店内は太平洋とは魚種が違いみているだけでもわくわくする。なにを持って帰ろうか迷ったがズワイガニを二杯と白イカ、季節のおすすめの石鯛を選んだ。
帰る時間はすぐに来てしまうものだ。帰る前ににヒロコちゃんがやっているレディスファッション「FLASH」を訪ねた。娘さんのカヨちゃんも子供のころからモードに興味があったそうでひろこちゃんといっしょにきりもりしている。イキのいい商品がそろっていて、お客さんも何組かいて地元の女性のこころをちゃんとつかんでいる様子がわかってうれしかった。
FLASH前でカヨちゃんとヒロコちゃん
松江市内 浜津屋鮮魚店で
帰り道は遠くなかった。家に8時半にはもどって、買って来たズワイカニを茹でて、刺身を造り家族みんなで山陰の味を堪能した。 山陰というが明るい光に満ちた街だった松江、またいつか近いうちにお国なまりを聞きにいきたい。だんだん。
石鯛のお造りと茹でたてのズワイガニ。旨かった。