イタリアから帰ってきて次の日ではキツイかなと思ったがわがギターヒーロー鈴木茂と猪野秀史が近所の名古屋ブルーノートに来た。ならばいかにサッカーのワールドカップの日本戦があれど我はブルーノートに。

ブルーノートならかってはレコード面の中しか存在しなかった我がヒーローたちも身近なすぐ近くで聞ける。ほんとうにありがたいことである。何曲目かで演奏した「にわかあめふるごごにーいいい、体温計をはさみーうぉうぉおお」と始まる鈴木茂ファーストアルバム「バンドワゴン」所収「微熱少年」はまちがいなく僕の青春の一曲。

バンドワゴンとは
はっぴいえんど解散後、鈴木茂がソロでリリースした米国録音の「バンドワゴン」。初めて聞いたのは現在豊田市で医師をしている近田くんの家。高校2年、1976年の春休み。テクニクスの3ウェイスピーカから流れたのは当時流行していたリトル・フィートに影響されたサウンド。松本隆の歌詞が相まって日本のミュージシャンとは全く地層が違う新しい音がした。その強烈な印象はいまでも絵のように覚えている。日本の音楽、日本のロックがここで音を立てて変わった気がした。

この曲をライブで聞くのは初めてでこころ踊る瞬間だった。茂さん、のどの調子がよく、バンドワゴンの名曲をたくさんやってくれた。そのほかにはっぴいえんどの曲、小坂忠さんの曲、細野晴臣さんの曲、そして大滝詠一さんの曲をハマ・オカモト、林立夫のタイトなリズム隊で楽しませてくれた。初めて見たがハマ・オカモトさんはとても楽しそうにベースを弾く人。ベースの音がまたすばらしくいっぺんに好きになってしまった。結局やっぱりいつもかっこいいところはすべて持っていく鈴木茂ですてきなライブでした。これから大阪、四国で連日ツアーがあるらしい。ご興味があるかたはいってみればいかが?

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ロックレジェンド 鈴木茂さんと
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ブルーノートが近くにあって幸せ。