紅葉の時期も終わり気温の低さは秋と言うより冬、あと5日で師走、 1年の最後の月12月が始まる。9月から秋冬物のオーダーが始まり10月、 11月と忙しい日を過ごしてきた。当店でスーツ、ジャケット、パンツのオーダー頂くと約3週間で出来上がる。
今の時期は完成したスーツ等をお受け取りになるお客様とオーダーするお客様で店内は賑わっている。完成したお洋服を受け取りにご来店されるお客さまにはご面倒ではあるがまず試着をお願いしている。試着室でまずパンツをはいていただく。履き心地に問題がなければ、次に靴を履いていただき店の真ん中にある大きな鏡の前で完成した上着に袖とおして試着。これがいわば当店の「納品の儀」。今まで既製品ばかりでオーダースーツは初めてのお客様は鏡に映った出来上がったスーツの体にフィットした美しさに驚かれることも多いし、また、ロロピアーナ、エルメネジルドゼニア、ドーメルのような高品質の素材で仕立てたスーツを着ると着心地の軽やかさにびっくりされる方もいらっしゃる。そんなお客様の声を聞くと、オーダースーツ屋の店主としてはとても嬉しい。
今の時期は完成したスーツ等をお受け取りになるお客様とオーダーするお客様で店内は賑わっている。完成したお洋服を受け取りにご来店されるお客さまにはご面倒ではあるがまず試着をお願いしている。試着室でまずパンツをはいていただく。履き心地に問題がなければ、次に靴を履いていただき店の真ん中にある大きな鏡の前で完成した上着に袖とおして試着。これがいわば当店の「納品の儀」。今まで既製品ばかりでオーダースーツは初めてのお客様は鏡に映った出来上がったスーツの体にフィットした美しさに驚かれることも多いし、また、ロロピアーナ、エルメネジルドゼニア、ドーメルのような高品質の素材で仕立てたスーツを着ると着心地の軽やかさにびっくりされる方もいらっしゃる。そんなお客様の声を聞くと、オーダースーツ屋の店主としてはとても嬉しい。
オーダーするとき、お客様と服地を選びサイズをデザインを決め、その後、日本国内である九州の縫製工場にその服地とサイズ、仕様が書かれた仕様書をトラック便で送る。工場では指示書にミスがないかチェックし、服地を安定させるため縮絨機で服地に熱と圧力を加える。安定したのを確かめて裁断に取りかかる。それから上着で200以上、パンツで50以上の工程を経て仕立て上がる。急いで流れ作業でつくるのではなく工程の合間にある程度エイジングの時間を置く事でテーラーメイド本来の味わいも生まれる。九州の縫製工場で出来上がった洋服は毎日夕方工場を出て、洋服をシワにならないようにハンガーに吊るしたまま積んだトラックは九州道、山陽道、名神高速をひたはしり午前11時ごろまでには当店に到着する。そんなプロセスが3週間の中身、平面の服地が立体であるスーツ、ジャケットに変身するための時間となる。わたしはこの仕事を30年以上しているので出来上がったイメージも予想できるが、お客様としては服地の段階ではなかなかイメージしにくい。でも納品の時のお客様の顔を見ているとオーダーの時決めた服地がお客様の想像以上にまとまりのある美しいスーツになると喜ばれる方がほんとうに多い。当店は「3週間後の未来」を買っていただく仕事だなとそんなときいつも思うのだ。
毎日、シワにならないようにハンガーにかけた状態で、九州から送られてくる出来上がったスーツ。ほこりがかからないように全品ビニールがかかっています。