ミラノ中央駅すぐ前のホテルで書いている。ヨーロッパに来ると夕食をとるともうどうしようもなく眠くなり十時前でも寝てしまう。それで朝は極端に早く例えば三時ごろ起きてしまう。フランクフルトの空港で乗り換えに長い距離を歩かされ、そのうえセキュリティチェックでは靴も脱がされた上係員脇の下から股の間までくまなく触られながらもミラノリナーテ行きの便には問題なく乗れて予定通り午後六時半にはミラノに着き、空港で白タクの呼び込みにも目もくれずタクシー乗り場ではたいして待たずにタクシーに乗ることができた。ミラノの気温は摂氏8.5度、名物の霧もなくもちろん雪も積もっていない。温暖化かどうかはわからないがとにかく冬は過ごしやすくなっている。以前はマフラーと手袋は必須だったがこれでは必要ない。ローマ、ナポリになると十五度くらいになりコートを着るのがいやになる。ホテルに着いてしばらくして、イタリアに無事に着いた記念?にいつものリストランテ、アルトパッショで夕食をとる。以前ロンドンで好きだったアイリッシュパブが変なイタリアンの店に変わっていたり、愛していたローマのトニーニョさんの店がなくなってしまったこともあるのでアルトパッショの看板に灯がともっているのをみてホッとする。日本で遠い街でいつもの味が保たれているのは本当に嬉しい。いつもの太っちょな給仕に元気だった?と声をかけてイタリアは厳しい経済状況下だが、お互いの健康を瞳の奥底の笑顔で喜び合った。

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ミラノ中央駅
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アルトパッショ 温かい海老のサラダ。
テレビではイタリアの放送局REIの二十四時間ニュースが流れている。キャスター、政治家のスーツ姿はいわば洋服屋の集まりであるピッティウォモで見かける人よりは着こなしは単調といえるがそれでもクラッシックな装いでみんな決めている。ピッティウォモといえばニュース番組でもピッティウォモのことが話題となり会場の様子がニュースで流れている。イタリアの人はファッションに強い興味があり、アパレル産業は国としても重要な産業だということだろう。

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イタリアの放送局REIの二十四時間ニュースより

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イタリアの放送局REIの二十四時間ニュースより