今ローマ、テルミニ駅から歩いて一分のホテルで書いている。関空からアリタリアの直行便を使う。今まで乗り継いでやっとの思いでイタリアに来ていたのと比べると断然楽だ。エコノミークラスのシートでもうとうとまどろんでいたらローマについてしまう。こんな楽に地球を三分の一飛んでいいのだろうか。いま、地球全部でサッカーワールドカップに沸いているにしろ、ウクライナ、イラク、ベトナムと中国、北朝鮮などまだまだ地球には争いは絶えない。そんな上空を洋服屋が一またぎしていいのだろうか、と罪悪感に近い感情がないわけではない。ローマ、フィウミチーノ空港からローマテルミニ駅までは電車で三十分ほど。以前は大きな駅の端っこについてたくさん歩かなければならなかったが、今は改善されたのか駅の正面近くに着いた。着いたのはローマ時間で午後九時、ローマでの食事を楽しみにしていたので飛行機内で出された食事はキャンセルした。だからお腹が空いていた。こんな時はフロントのスタッフに聞く。「ヴォッレイ コンシリアールミ ボナトラットリア クイビチーノ」(この近くにおいしい食堂があったらご紹介くださいませんか?)それでおしえてくれたのが歩いて一分のNuova Stellaだった。前からはわからなかったが中はとても大きな食堂で、カメリエーレに小さな赤ワインとガス入り水、ブルスケッタ、フェットチーネアルフレッド、骨付き子羊アヴァッキオを頼んだ。ホテルに帰り一眠り。あと三時間後フィレンツェへの特急に乗る。
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アヴァッキオ
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ファットチーネアルフレッド
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新星という名のトラットリア