5年以上前には名古屋はコートが売れない土地柄だった。東京では通勤にほとんどの人が地下鉄、電車を使うため冬の間ならみんななんらかのアウター、コートを着ている。名古屋周辺は公共交通機関を使う人が東京と比べると少なく移動がクルマ中心になるため冬でも屋外にでることがすくないためだろうか、コートなんか一月の年始か新年会の時期など年に一、二回しか着ないよとかいうお客様が多かった。でもこのところ気候が温暖化の影響なのか夏暑く、冬寒い極端な気候になってきたためか名古屋在住の方にコートの人気が出て来たなあと感じている。防寒という意味だけでなくウールやカシミアコートを着ていると着こなしにどことなくふくらみがでる。エレガントなスーツ、ジャケットスタイルのためのアイテムとして名古屋市民、愛知県民にもコートがやっと認知されてきたかもしれない。
イタリアはご存知の通り南北の縦に長い国土の形をしている。例えば今の時期のミラノは5度前後、ローマでは15度前後と気温がかなり違う。そんな暖かい冬のローマ市街を歩く人はカジュアルならナイロン系ダウン系のコート、ビジネスマンはウールのチェスターコートなどみんなアウター、コートを着ている。またコートを着ていると泥棒、スリなどをからポケットの中身を護る効果もある。
イタリア中部のフィレンツェで開催ピッティイマジネウォモの会場の中で屋外ではみんなコートを当然着ているし建物に入ると自分のスタイルを見せたい気持ちもありコートは脱いで手に持っている。そんなピッティイマジネウォモでのコート姿をスナップしてみました。
ベージュのベルト付きコートを着るナイスガイ
焦げ茶にワインレッドのウインドペン柄のヴィンテージ感があるチェスターコートを着る。
スコットランドツイードでチェスターフィールドコート
中はロイヤルブルーで派手ですがコートはシックにまとめています。
左から二人目はシックなブルーなチェスター 右はグリーンの背中にアクセントがあるコート
赤のオーバープレイドチェックでラグラン袖のコート
一番右の人はベージュのチェックでチェスタフィールドを仕立てて。
毛玉のあるコート地、カゼンティーノのロイヤルブルーポロコート風。
カーキのミニタリーコート
右のおじさま、ウールのコートをさりげなくデニムで。
紺の落ち着いたチェスターコートの中はキレイな色で合わせているバランス感。
ホームスパン調素材のコート。だぶだぶでなくタイトに着ているのがミソ。
モデルさんでしょうかお二人ともマントをお召しです。
この方はえんじのダッフルっぽいデザインのマントです。