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この4月20日と21日母二人を連れて工場との打ち合わせ出張を兼ねて長崎・佐賀旅行にでかけた。熊本の地震について心を痛めていたが縫製工場は地震発生以降全く無事でずっと稼働しているのでキャンセルする道理はない。とはいえ20日朝少し心配しながら大村市長崎空港に着いた。レンタカーで大村インターから高速道路に乗ったがなにも支障はない。４０分走って有田にあるチャイナ・オン・ザ・パークに着く。ここは青磁で有名な深川製磁の工場とショップ。陶器好きの母はちょっとお高いが品質のすばらしい陶器に心躍った様子で自宅使いの陶器をいくつか購入した。
深川製磁 チャイナ・オン・ザ・パーク
そこで携帯が鳴ったので出てみるとなんと平戸市長の黒田成彦くんから。黒田くんは大学の一つ後輩。平戸を初日の旅の目的地にしたが平戸観光のヒントを探しに平戸市のウェブサイトを見たら市長へのお問い合わせのページがあったので
お問い合わせではないですが、実はわたし大学の黒田市長のひとつ先輩でクラブも一緒でした。妻も中国語学科で市長と同学年となります。わたしは名古屋で洋服屋をしていますが、当店のすべての製品は長崎県西海市の縫製工場で作っています。その関係で4/20、二人の母をつれて工場に行くついでに平戸にまいります。同窓生の立派な姿を想像しながら街を歩くのも楽しいかと思いまして。熊本の地震対応で今市長はお忙しいと思います。なにとぞこれからもお元気で活躍していただくことを祈念いたしております。
と書き込んだ。電話番号を書く欄もあったので記入したらそれを見て黒田くんは熊本地震の支援で忙しい中、電話をかけてくれた。第一声が「ベーシストの田中さんですね！」そうだ、大学二年の頃、ナガヤくんというギターの上手な後輩がいて彼と高中正義バンドを組んでいたのだ。そこに黒田くんはキーボードをひいていた。そんなことで忙しい中、市役所の市長室で会うことになった。黒田くんは身長180ｃｍを超える偉丈夫のイケメンメイヤーで日に焼けた笑顔は３５年前と変わらない。大学の頃からこころざしの高い男だったのでここまでがんばって来れたのだろう。立派な姿にしばし感激。彼なら平戸市政だけでなく熊本復興もきっとサポートしてくれるだろう。平戸では念願の鯛茶漬けを食べて母二人は大満足。平戸ザビエル記念教会、田平天主堂をおとずれ平戸をあとにした。
黒田市長と平戸市役所で
幸橋と平戸市役所
平戸名物鯛茶漬
平戸ザビエル記念教会
田平天主堂
今回は当店の縫製を担当している縫製工場との打ち合わせが主な目的でその縫製工場の優秀さは改めて書くが、工場は長崎県西海橋近くの風光明媚な場所にあり、地元の人たちが誠実に働き、美しいスーツ、ジャケット造りにいそしんでいる。二人の母は西海橋の眺めに感動したらしい。鳴門の渦潮も有名だが西海橋のしたは大村湾から外海を行き来する激しい流れの海水で渦が巻いている。毎日の潮の満ち引きで続くその雄大な自然の営みをみるとちっぽけな人の悩みなんかどうでもいい気になってくる。橋から見える緑の丘の上の巨大な3本のコンクリート塔は針尾通信所。明日時間があったら塔の近くに行ってみたいと思った。
新旧の西海橋の下には海が渦を巻く絶景が見える。
大村空港へ着陸の際に見える西海橋と右には3本の通信塔
長崎は漁獲量全国二位を誇る県。ここに来たら旨い魚を食わなければ。今回の夕食は佐世保近くの街、早岐で食べログ4.0を誇る名店「花りん」さんを予約した。名古屋では見たことのない新鮮な魚料理のかずかず。そしてお値段リーズナブル。母親二人も大満足でした。
花りんさんのお造り
透明の身が美しい活けイカ 花りん
