あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
午前1時50分、iPhone目覚ましの音で新年の訪れを知る。暖かい布団から出てスーツに着替える。スーツはロロピアーナ、タスマニアン150ブラック無地、シャツは140双が毎年始のいでたち。それにロロ・ピアーナ、ペコラネラのコートを羽織る。ことほぎの日のためにと準備しておいたチレントのセッテピエゲスフォデラートタイを初めてしめるとセンターに美しくディンプルが出来て気分が高まる。父から引き継いだ当家恒例の年始の伊勢参り、まだ深夜とでもいうべき早朝の近鉄で伊勢市駅を目指す。
伊勢市から通称外宮さんといわれる豊受大神宮への道にはもう初詣の人も少なくない。神域に入り森の闇を通ると漆黒の空には日本創生の頃の民も眺めたはずの北斗七星。正殿の前で日本国民が今年も食べ物に困らないように祈る。多賀宮を参ったあと通称内宮さんとか伊勢神宮とか呼ばれる「神宮」に向かう。 神域の入り口宇治橋を渡りながら毎年この地を年始に訪れる幸せに感謝する。そこから多くの人の手で美しく保たれている玉砂利を踏みしめながら清浄な気が満ちているのを感じる。巨大な杉木立に囲まれた5年前の御遷宮の時に建て替えられた正殿、ここは民のためではなく神のための場所、そこに入らせていただく厳かさを体感する。北朝鮮ミサイル問題など多くの問題を抱えるこの極東地域、これから一年間、日本国民が安寧に過ごすべく日本国の弥栄を、母なる天照大御神様にこころから祈った。
漆黒の空に星がきらめくなか神域に。
朝5時前だが初詣客でにぎわう。
神前はフォーマルウェアで。
神宮は神の場所、神事の列が通り抜ける。
神宮正殿参拝の後、荒祭宮と風日祈宮を参る。風日祈宮の美しい建築。
神域からの初日の出。陽光を浴びる厳かさ。
