水曜日に東京にいった目的は、日本最高のモデリスタ柴山登光先生が、先の11月「現代の名工」として卓越技能賞に選ばれ、表彰されたことにお祝いを申し上げると同時にご指導を仰ぐことでした。モデリストという道を日本で新たに開拓した先生が令和元年に「現代の名工」に選ばれるのは遅すぎるとも思われますが、まだまだこれからも美しい服作りを目指して指導をしていただきたいと願っています。

柴山登光先生とは
ハンドメイドテーラーとしてスタートして、その後、当時、本格的な英国服を工場生産していた名工場、エーボンハウス=シャンタルディユオモに工場長として勤務し、モデリスタの道をすすみました。モデリスタとスーツのパターンを設計するだけでなく、その設計どおりに服が縫製されるかどうかを監督する指導者です。この道の輝かしい先駆者はイタリア、ナポリのアットリーニ氏です。当店がずっと縫製を依頼している工場は22年前から柴山先生にモデリスタとして指導していただいています。そしてその頃から日本で最も有名なセレクトショップさんの服作りにもずっと関わっています。ミラノの世界的な洋服学校を日本に招き、講師長も勤モデリスタの証ミケランジェロ賞を2度受賞し、アットリーニ氏がナポリにあると同様、日本に柴山ありと知られています。

そんな先生が設計した本バス毛芯で作られた服を見た瞬間その素晴らしさに、この洋服を世の中に紹介することを私の使命としようと決意した日を思い出しながら、先生の受賞をお祝いしました。

sensei
柴山先生宅にて
hyoushou
現代の名工の証
miche
ミケランジェロ賞受賞の際に(御幸毛織ウェブサイトより)