月曜の午後、突然来店された白髪のジェントルマンはドーメルジャポン奥村潔社長でした。
奥村さんは御幸毛織のCEOを10年近く勤めたあと、現在ドーメルジャポンの取締役社長に就任。御幸毛織、ドーメル社両社とも当店とは長い付き合いがあり、両者を渡って社長をされている奥村さんとは縁の深さを感じます。
御幸毛織は約40年前、本場英国で紳士服素材を製造するため、イングランド、ヨークシャー地方に毛織物製造工場「MINOVA」を設立。その実務を担当していたのが奥村さんでした。そして現在「MINOVA」は、単なるマーチャント(商店)から生産拠点所有を念願していたドーメル社が株を取得した上、DORMEUIL MANIFACTURE LIMITEDと名称を変更しアマデウスなどドーメルの主要な紳士服地を生産しています。
いわば現在の紳士服地業界の世界地図を知る中心人物のひとりの奥村社長から、当時の英国の事情や現在のドーメル社のことなどを聞き、有意義な時間を過ごしました。奥村社長、今年からは国際ファッション専門職大学の教授として若い世代の育成に力をいれています。
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奥村ドーメルジャポン社長はマエストロ西村の元上司でもあります。