2020年1月7日(火)?1月16日(木)ピッティ・イマージネ・ウォモ出張のため臨時休業いたします。

年が明けたらイタリア中部、フィレンツェで開催されるピッティ・イマージネ・ウォモにでかけます。先月末に入場券をウェブサイトで購入し届かないので昨日あたりから心配していましたが、今日入場券の入った封筒がフィレンツェから届いていました。イタリアは郵便事情が悪いと言われますが、過去一度も不着はなくだいたい2?3週間程度で届きます。ピッティ・イマジネ・ウォモは年に2回1月と6月に開催されるメンズファッションの世界で最も重要な展示会。もう20年近く毎年通っていますのでフィレンツェに着くと、異国の景色というよりふるさとに帰ってきたような気持ちになります。近年は妻と2人でピッティ通いを続けています。田中さんは毎年イタリアに行けていいなあと人には言われます。サルトリア・イタリアーナの著者長谷川喜美さんから、田中さんはご夫婦でピッティ通いができて世界一幸せなテーラーさんですねと評価されたこともあります。ありがたいことだと思っています。ピッティイマージネウォモに毎年通うことは私どもにとってつぎの3つの目的があると考えています。
1.オーダーサロンタナカのスーツ、ジャケットを世界標準とするため。
スーツ、ジャケットはやはり洋服、つまり西欧の服です。名古屋だけを見ていたらそれこそガラパゴス的なスーツになりかねません。ワールドワイドに活躍する人が正しい品格のスーツだと誇りを持って着ていただくため、ピッティイマージネウォモで得たクラシックスーツの情報をオーダーサロンタナカのスーツ、ジャケットに反映させます。
2.ファッションメディアを介さずにモードの今を俯瞰するため。
ファッション雑誌というのは90%以上がメーカーやショップの宣伝と言っても過言ではありません。そういう雑誌から得るバイアスの掛かった情報ではなく、ピッティイマジネウォモに来たバイヤーの服、そして展示された服をダイレクトに定点観察することによって、リアルなモードの今が見えてきます。
3.ネクタイ、チーフ、マフラーなど直接買付けるため。
日本で日本の問屋経由でネクタイ、チーフ、マフラーを仕入れているのでは、日本マーケットに溢れたありきたりのモノしか売ることができません。ピッティイマージネウォモでメーカーを選び、この目で一点一点選び、自社で輸入業務をしてこそ、これぞオーダーサロンタナカの売るべき商品だというものを扱えます。また当然直接仕入れですから価格は素材に見合ったリーズナブルな設定となります。

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ことし1月ピッティイマジネウォモにて。

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こんな面白い人も。
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今日届いたピッティイマジネウォモの入場券