ピッティイマージネウォモに通いだしたのは40才の頃から。私が38才の時、先代の店主だった父が亡くなって2カ月後ロロピアーナ社の招待で初めてイタリアを訪れました。当時はまだタバコ屋カバン屋、デザイナーの名前が織り耳に着いた服地が市場に横行し、クラシックスタイルへの理解もほとんどない頃でした。その招待旅行でヨーロッパで本物の洋服文化にダイレクトに触れなければダメだと言うことを気付きました。次の年、共にオーダーサロンタナカを切り盛りする妻といきなりの個人旅行。失敗もありましたが、エルメネジルドゼニア社内を現在VBCで活躍するランディ氏に案内して頂いたり、得るものも多いド素人旅でした。

ピッティイマージネウォモという展示会があるという事をロロピアーナスタッフから知りその次の年から行き始めたのです。私40才まだまだ若い頃でした。時を同じくして柴山登光先生もピッティに通い始められました。
今わたしは還暦を1年過ぎた61才。ピッティウォモを欠かさず続けた21年。当店の扱うアイテムには間違いなく現地のクラシック精神が宿っているはずです。
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今回の入り口は地味
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美しい青空の下バイヤーが集まった。
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スーツ姿の男も多い。
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ピッティウオモだからPU

ピッティイマージネウォモに行く時は、当然モードの発信地に行くわけですから、それに合うスタイルである必要があります。そして旅人ですから荷物は少なめがベターという相反する条件をクリアすべく準備します。今回はロロピアーナのコットンウールコーデュロイで仕立てたサファリジャケットとエルノのダウンコート、ボトムはデニムフラワーブラウン2本とVBCフランネル。ボルサリーノはブラウン。妻はロロピアーナのサンドベージュウインドペンのジャッカとドリスヴァンノッテンのステンカラーコート。
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