大変お待たせいたしました。今年のピッティイマジネウォモ、まずスーツのスナップ集です。
今回2020年1月に行われたピッティイマジネウォモは有名デザイナーがオートクチュールの独創の美を競うパリコレ、ミラノコレなどとは違い、現実に着られる「リアルクローズ」の展示会です。アパレルメーカーのバイヤー、洋服屋のスタッフ、モード関係者が集うため、ファッション意識は高く、会場内の参加者の着こなしを見るのもモード、クラシックスタイルの今を観察することになります。ですから日本や世界からプレス関係者もおとずれ、日本ではピッティイマジネウォモでのスナップ集ムックも人気があります。今年も店主、妻、マエストロ西村と3名が全力を結集して、スーツスタイルの人たちを取材いたしました。
今年のピッティに見るスーツスタイルの傾向
最近はチェック全盛でしたが、今年はクラシックなストライプのスーツが復活の兆しです。伝統柄といわれるピンストライプ、チョークストライプのスーツを着た人たちをよく目にしました。カジュアル化の流、ジャケット兼用で着られるセットアップスーツはよく見ました。そのなかでコーデュロイ系素材のスーツも多いようです。
人々は凛としたスーツ姿をリスペクトします。
背筋まっすぐ、品格のあるワイドストライプを着こなす。
ハンチングをかぶったスーツ姿の若者二人
グレーチェックスリーピースにゴールド系タイ。キャメルコートをあわせて。
注目のコーデュロイで3ピースを。
クラシカルなスーツにロンドンストライプのシャツという模範的な着こなし。レザーのスニーカーがアクセントに。
ミディアムグレーのウーステッドにブラウンの革靴
セットアップ系ネイビースーツです。デニムシャツ、同系ネイビーソリッドタイなど、同色系でまとめると、グラデーションという合わせかたになり落ち着いた雰囲気になります。
茶だけでなく紺のスーツにもキャメル色のチェスターコートのコーデはオッケーです。
グレーのチェックスーツは若々しく見えますね。
コーデュロイとヴェルベットのスーツの二人組
ピッティでは毎年ダブルブレストを見ることがほんとに多いですが、これは洋服屋がダブル好きということだと考えています。リアルにはそれほど流行るわけではありません。思い返すこと30年前バブルの時代はオーダーいただく半分ほどがダブルブレストだった気がします。
スーツで二人ばおり。
冬のライトグレーは目立ちます。
美しい着こなし、美しいサイジング。
グレーのチョークストライプスーツです。
この方もグレーチョークストライプ。ダブル全盛でストライプが押され気味でしたがクラシック柄のストライプは復活。
ブルーのウィンドペンスーツ
右はブラウンストライプのダブルブレストスーツ
チャコールグレーはダークスーツの代表格です。貫禄ありますね。
端正な着こなしなので白ボタンより水牛ボタンのほうが良い気がします。
モスグリーンにネイビーソリッドタイ。達人のかっこよさ!
チャコールグレーにストライプのダブルブレスト。
お、冬でもアンクルソックスですか。ちょいと寒そうかも。
ブラウンコートにブラウンスーツ、そこにネイビーのタイ。マローネ&アズーロですね。いいですね。
真ん中のジェントルマン、ライトグレーのストレッチ素材で仕立てたダブルブレストスーツですね。同色のマフラーが素敵。
ミディアムグレーでサイジングを極めたスーツにシンプルなワインレッドのネクタイ。
ベージュ系スーツの差し色にバーガンディを使っています。
ピッティ・ウォモの主流はソリッド(無地)のネクタイです。ソリッドのネクタイがスーツを引き締めるのです。どうぞご参考にしてみてください。
ピンクのチェックですね。
ライトグレーの3ピース。身体にきれいに沿っています。
ライトグレーフランネルでしたてた美しいスーツはワイドパンツ。
クラシックなネイビーストライプスーツ。端正な着こなしにデザートブーツ、好感が持てます。
またコーデュロイスーツ。コーデュロイはベージュ系が多いようです。
ハンチングもかっこいいですね。そういえばグレイト・ギャツビーもハンチングでした。
ロイヤルブルーのストライプスーツ
パンツに注目。ヨーロッパのお父さんはちゃんとスリムに仕立てています。
ミディアムグレーチョークストライプフランネルスーツは今年よく見ました。
この方もコーデュロイスーツ。いい抜けた感じのカジュアルに着こなしていますね。
キメキメのグリーンスーツ、コートはいわゆる「ピッティ掛け」
この方もネイビーワイドストラップダブルブレスト
普通のスーツとも言えますがシャツはヨーロッパのスタンダードがワイドスプレッドカラーです。
艶のある素材のシンプルなスーツにソリッド(無地)タイ。模範的な着こなしです。
ライトグレーフランネルダブルブレスト着る方を何人か見ました。
白いシャツからブルーシャツにするだけでいい感じになります。おすすめです。
グレー無地3ピースにブルーシャツ、ソリッド(無地)タイ。
ベージュ系スーツに迫力のひげ。
端正なダブル3ピース。ヨーロッパの方は冬でもサングラス
スーツの楽しみここにあり。
グレーストライプスーツにベージュジレをあわせて。
ストライプスーツにロンドンストライプシャツ。オーダーサロンタナカもおすすめのスタイルです。
グレーのダブルスーツに白ピンホールシャツ、ネイビーのソリッドタイ。
ダブルブレストの上着もちゃんとサイジングされています。
日本にもこういう着こなしが増えるのを期待しています。
クラシックなスーツメン3人組。
ライトグレースーツをノーベルトとタートルネックニットで軽やかに。
この方もスーツ&ニット
左、ロイヤルブルー無地のスーツにレジメンタルタイを合わせて。右、ライトグレーにタートルネックニット合わせ。
シルクのマフラーが極めてクラシカル。
スーツは姿勢が重要かもしれません。
この方もスーツ&ニット
ブラウンのウィンドペンスーツ
ライトグレーのダ
ブル&キャメルコートを「ピッティ掛け」