この春はイタリアのピアチェンツァロージコレクションからポケットチーフが入荷してお客様からご好評をいただいています。前回も書きましたがポケットチーフを入れるだけでとってもクラシックにそしておしゃれに着ているスーツ、ジャケットがグレードアップします。ちょうど食べ物に例えると「スパイス」。お造りにわさび、とんかつに練りからし、カツオのたたきににんにく。入れると味わいがぐっとアップしますよね。
ポケットチーフの挿し方
どうやってチーフをポケットに挿すのかと質問はときどきいただきます。じつはポケットチーフの挿し方の基本は「ルール無し」。どうやっても良いのです。でもそう言うと身もフタもありませんので基本の挿し方2つをお伝えします。
TVフォールド
まずポケットの線に従ってまっすぐ入れる入れ方「TVフォールド」を覚えてください。チーフをポケットの大きさに合わせて四つ折りもしくは三つ折りにして深さに応じ曲げて入れるだけのシンプルさ。テレビのキャスターがチーフをレフ板として使ったことが名前の由来だそうです。
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胸ポケットの巾にあわせて折る。
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そして胸に挿して鏡の前で整形。これで完了。

パフド
さらに簡単なのが「パフド」。ふわっとチーフを胸ポケットに突っ込むだけ。その入れ具合を鏡のまえでちょいちょいと形を整えて出来上がり。活け花みたいの感覚ですね。さりげなさがいい感じで店主もいつもこの入れ方にしています。
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たとえばこのロージコレクションのチーフを
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ただつまんで
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胸に挿し、鏡の前で整形。それで完了。さりげなく、ふわっとした形ができればオッケー。

チーフの色合わせ

ある英国人とチーフの色のことで話したことがあります。ネクタイとチーフの揃いはノーグッド、色が違っている方がおしゃれに「深み」が出るということを話してくれました。だから結局どんな色でもいいんです。ポケットチーフはまさにフリースタイル。自分らしくおしゃれを楽しんでください。