すこし納期が長くなっています。

おかげさまでゴールデンウイーク過ぎてから、市中のスーツ、ジャケットの需要が増加してきて、縫製工場が混んできました。コロナ禍になってから納期は4週間と比較的短時間でスーツ・ジャケットが仕立て上がっていましたが、現在納期は5週間ほどとなりました。

当店がお願いしている縫製工場は日本のトップクラスのテーラーが依頼

金曜日のエルメネジルド・ゼニアのパーティはゼニアジャパンと直接取引のある日本の有力テーラーの集まりでした。パーティ中、テーラー達にどこに縫製を依頼しているかそれとなくたずねました。聞いたテーラー達の多くが当店と同じ縫製工場に依頼しているとわかり、ちょっとうれしくなりました。その縫製工場は日本国内、九州にあり、当店は40年以上ずっとその1社だけで縫製をお願いしています。エルメネジルド・ゼニアの服地を指名してオーダーするお客様はやはり洋服通。そんな洋服通のお客様のメガネに叶う仕立てができる縫製工場だということ。名実ともに日本トップクラスの縫製工場である証明でしょう。

その縫製工場は40年前、テーラーの後継者問題を解決するために設立されました。ハンドメイドテーラーと同じく毛芯仕立てで、テーラーの専門技術である「イセ」を実現するため中間プレスを多様している縫製工場です。昨今はデパートやロードサイド店の既製品スーツが不振で、オーダーマーケットをターゲットに接着芯仕立てを得意とする既製品専門工場をオーダー用に転用する例も多くあると聞いていますが、それとはまったく志が違うのです。多くの有力テーラーから信頼を得るようになったのは柴山登光先生の縫製指導も大きいと思います。

当店がお願いしている縫製工場が仕事が増えるのは喜ばしいことですし、なにより日本トップクラスのテーラーとその顧客が縫製業という縁の下の力持ちの仕事をリスペクトくれているのは嬉しい限りです。

縫製工場ではロボットがスーツを作っているわけではありません。優秀なオペレーターさんが丁寧に一つの工程にココロを込めて仕立てています。