昨日は店主不在でご迷惑をかけ申し訳ありませんでした。

当店は日本国内の風光明媚な長崎の地で毛芯縫製を続けている三ツ星グレードの工場に40年来、お仕立をお願いしております。

昨日はイタリア洋服学校セコリの日本代表でもあり日本最高のモデリスタ柴山登光先生と、アパレルの雄、オンワードの工場に長く関わってこられた高田友喜先生の二人が縫製工場を監修するところに立ち会うことができました。

モデリスタというのはただ洋服の設計図である「パターン」を作成するいわゆるパタンナーより上の存在です。パターンを作成した上、縫製工場がモデリスタの意図したイメージどおりに縫い上げるまでを指導監修できるマエストロに与えられた称号です。その巨匠としてイタリアのチェザーレ・アットリーニ氏がいます。

昨日午前9時に工場入りし、それから会議のあと、両先生の指導の様子を見せていただきました。柴山登光先生は一年ぶりの工場で各パートのオペレーターさんは一年分の課題を抱えています。元気だった?という挨拶のあとその問題点を柴山先生にぶつけると、それはこうしたほうがいいと即座に応えて行きます。工場内の各パートを移動しながら、問題点を短い時間で解決する様子はさすが日本最高のモデリスタです。こういう指導の現場を間近に見ることは、感動的な瞬間でした。

問題点を的確に答えるマエストロ柴山。
上着の仕上がりを見て工場全体の状態を把握する。
ミシンの調子も判断するマエストロ
CADの達人でもあるマエストロ
達人どおし技術の話に花が咲く。
師弟でパチリ

ambaiの開発に携わった高田友喜先生にはambaiの解説を詳しくしていただきました。本来肩線が後ろに回ると前肩になりにくいのですが、それをグッと前肩にして着心地よくする技術をお教えいただきました。

ambaiの開発に携わった高田先生じきじきにambaiの解説いただきました。
最重要ポイントの肩前のゆとりの出し方を解説。
胸のボリュームの重要性を強調。