日本で生まれたので、謡、小唄、常磐津、清元、民謡など渋い和の分野に通じている方がダンディかもしれませんが、若い頃に魅せられたポップ音楽からいまだにこころが離れません。特にカントリー、ブルース、ロックンロールが生まれたアメリカの音楽にずっと惹かれています。

ボブ・ディランが書いた本

先月ボブ・ディランが来日、名古屋でもライブしました。ボブ・ディランを初めて見たのは19歳のとき。その年自ら命を絶った同級生のダイスケと一緒でした。以来ボブ・ディランは合計4回見に行きました。でも今回はいきませんでした。

ノーベル賞を受賞したボブ・ディラン、ポピュラーソングへの洞察を2010年から自ら書き続けた本がこの4月に出ました。ポップ・ソング66曲についてディランの言葉で書かれている音楽好きには宝物のような本。もちろん知らないオールディーズもたくさんありますがそれはyoutubeですぐ見つかります。そして好きなロイ・オービソン、エルビス・コステロ、グレイトフル・デッド、ジャクソン・ブラウン、ザ フー、オールマン・ブラザーズ・バンドの曲をディランがどう聞いていたか思うとわくわくします。画像も多く掲載されていて、昨日から読んでいますが、さすが言葉の魔術師が書いた素晴らしいエンターテイメントでページをめくるごとにときめきます。

The philosophy of modern song

ニール・ヤングをいままた。

食事のあと、ひとり部屋でニール・ヤングを聞いたり歌ったりしています。あの優しいような訴えるような歌声はこころに響きます。ニールヤングは多くのアルバムをリリースして知らない曲も多いのですが、ローリング・ストーン誌のニール・ヤングの偉大な100曲という特集を見つけました。以下がローリング・ストーン誌からの抜粋ベスト20曲です。

20 ‘Words (Between the Lines of Age)’

19 "Winterlong’

18 ‘Cowgirl in the Sand’

17 ‘Rockin’ in the Free World’

16 ‘Expecting to Fly’

15 ‘Sugar Mountain’

14 ‘The Needle and the Damage Done’

13 ‘Hey Hey, My My (Into the Black)’

12 ‘Old Man’

11 ‘Like a Hurricane’

10 ‘Ohio’

9 ‘After the Gold Rush’

8 ‘Cinnamon Girl’

7 ‘Helpless’

6 ‘Tonight’s the Night’

5 ‘Down by the River’

4 ‘Cortez the Killer’

3 ‘Heart of Gold’

2 ‘Ambulance Blues’

1 ‘Powderfinger’

知っている曲は半分くらい。でもこのベストワンに選ばれたPowderfingerのことは全く知りませんでした。

歌詞についてかかれたウェブサイト(日本語訳)

あらためて聞いてみると、家族を守ろうとして船着場に立ち警備艇に銃を向け、兵士たちによって殺された若者が自らを語っている歌です。深く考えさせられる歌詞でいま頭の中をぐるぐるこの曲が回っています。ニール・ヤングは代表曲Down by the Riverの歌詞の中で恋人を川で殺しているんですが、ニールは川と死が結びついているのかなと考察したり。

ニール・ヤングには永遠になれないことは知ってはいますが、30年前に買った愛するハカランダバックのギターに夜ごと向かいます。