おついたちの朝はいつも墓参ですが、ご先祖様に一日待ってもらい、この暑さを避けて山登りにでかけました。

一日しか時間がないのでロープウェイを使って3000m級の登山ができる木曽駒ヶ岳をめざしました。
名古屋から中央高速で駒ヶ根インター。そこからロープウェイまでのバスの発着所までは3分足らず。バスに揺られてしらび平駅、そして日本で一番高いロープウェイ駅千畳敷駅に立つといま名古屋は37度超えですが気温は20度ほど。

ロープウェイ千畳敷駅から見る千畳敷カール宝剣岳の威容
乗越浄土からはうつくしい稜線が。

そこから千畳敷カールを登り、カールを越えた地点「乗越浄土」まで約40分。時間は短いですがけっこうツライ登りです。そこでは気温は15度で寒いです。日本でいま一番贅沢は真っ昼間でも寒い地点で過ごすことかもしれません。ずっとそこにいたかったのですがやはり木曽駒ヶ岳の頂上を目指します。

目の前の中岳に登る体力ロスは避け、危険と表示のある巻道を行きます。ここは近道ですが急峻で、岩に記された白い丸印を丁寧に伝って登ります。最近K2で超ベテランが遭難したことが脳裏に浮かび、木曽谷の深さをみると背中に寒いものが走ります。ここはTシャツは無理で長袖のアウターをしっかり着込んで歩きます。短時間ですがスリルを味わいました。

中岳巻道から眺める木曽駒ヶ岳山頂とむこうにそびえる御嶽山
巻道下は急峻な木曽谷の崖

ついた場所は木曽駒ヶ岳頂上山荘前。木曽駒ヶ岳頂上はすぐ、無念無想で登ると頂上です。頂上につくと目の前の御嶽山そして南アルプスはもちろん、遠くに穂高連峰、槍ヶ岳も望める360度の絶景に、疲れもわすれます。ああこの涼しさにずっと浸っていたい。山荘前にテントを張って泊まる家族をうらやましく思いましたが、我々は一日登山ですぐシャバに帰る身の上。山上の極楽を味わったあとは帰り道でどんどん気温が上がる都会への灼熱の一本道を味わいました。

頂上からは中岳、宝剣岳が望める。
遠方には穂高連峰と槍ヶ岳
頂上ではかっぱえびせんが最高のごちそう。