金曜日は暑い夜でした。仕事の後、今池の得三に上田正樹を見に行きました。上田正樹はわたしは高校一年16歳の頃からライブに行っています。20回、30回なのか一番ライブに通ったミュージシャンかもしれません。75歳の今も最高にソウルフルな歌を聞かせてくれます。最初に聞いた50年前と変わりません。

以前ブログに書きましたが上田正樹の初期のライブアルバム「ロックのあつい日 - '74 8.8 Rock day」に所収の有山じゅんじとの曲「バッドジャンキーブルース」を若い頃よく聞いていました。その中に「髪は短く、ネクタイ締めた奴らの言うことはあてにならない。いつの間にかだまされてしまう。」というフレーズがありました。高校生の頃はロングヘアのロック少年でピュアでバカだった私はずっとそれを信じていました。大学一年で運動クラブに入る時、床屋でスパっと髪は切りました。そしてテーラーになってからはずっとスーツ姿です。姿はロックと離れてしまいましたが、ただ自分にウソつかずに生きるという心の中のロックの灯は消さないように常に戒めていました。昨日の得三のライブでは客席中央でスーツにネクタイ姿でそんな思い出を胸に上田正樹の歌を受け止めました。

こころから信じられる数少ないシンガーです。上田正樹。88歳までがんばって走り続けてほしい。笑顔のアイコンタクトのナイスガイ有山じゅんじともに。

50年R&B一筋 上田正樹
顔で弾くギタリスト有山じゅんじ。