7月25日のブログでご紹介したラバットツイードが航空便で当店に到着しました。現物を目にしてみてやはりスコットランドらしい味わいですが見慣れたハリスツイードとも違う。太いがっしりした羊毛で織った存在感があり、長い時間着込んで楽しむ「英国着」になるはず。そして何年もいや何十年も変わらないチェックデザインのアーカイブともいえるその柄の味わいに魅了される方もいるでしょう。色はスコットランドの大自然を思わせるアースカラーであるグリーン系とブラウン系が中心となります。本年のピッティウォモでも良く見かけたグリーン系をこの本格的なスコットランド素材でスポーツジャケットを仕立ててみてはいかがですか?スポーツジャケットというと伸縮性や吸水性のあるポリエステル素材のジャケットを思い浮かべる方もあるかもしれませんが英国ではスポーツという言葉の範疇がハンティングや釣りなどを含み、緑のアウトドアを粋に楽しむためのジャケットがスポーツジャケットと言われています。スポーツジャケットをスポーツコートと言う場合もあるようです。

このラヴァットツイードでジャケット、ウエストコート(ジレ)、コートを承ります。秋のおしゃれをお楽しみください。

スコットランド製 ラヴァットツイード LOVAT TWEED スペシャルプライス 

オーダージャケット 58000円(税込)
オーダーウェストコート(ジレ) 28000円(税込)
オーダーコート 82000円(税込)
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565 グリーンを基調とした複数の色を組み合わせたベースに紺、赤、ブラウンで深い味わいをハイランドモルトのような深みを出しています。画像を拡大してお楽しみください。
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564 ブラウンの穏やかなヘリンボン組織にブルーのウインドウペンを乗せています。シックなジャケットになります。画像を拡大してお楽しみください。
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561 複雑なグリーン、ブラウンをミックスしたダイアゴナルにタテがグリーンのライン、横が赤のラインが入っています。一見シックですが、それだけではない歴史を感じる柄でしょう。画像を拡大してお楽しみください。
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555 ベージュをベースとしたチェックで一見してすぐスポーツジャケットと思える柄です。タテは煉瓦色、ヨコはオレンジ系赤の柄とていねいに色を変えているところが伝統の技のなせる技でしょう。画像を拡大してお楽しみください。
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550 複数のグリーン、ベージュの色糸で若草色を表現しています。細いタテはグリーン、ヨコはブラウンのウインドウペン。画像を拡大してお楽しみください。
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551 ミディアムダークのミックスグリーンのベースにタテワインレッド系3色 ヨコパープル系3色のウインドウペン柄です。見ていて楽しくなるような柄です。画像を拡大してお楽しみください。
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558 ライトブラウンのミックスに濃いブラウンの穏健なウインドウペンが入っっています。画像を拡大してお楽しみください。
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572 550のバリエーションでブルーの穏やかなウインドペンが入っています。
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583 ミディアムダークグレイのベースにブルー系の3色ウインドペンが入っています。画像を拡大してお楽しみください。

ラヴァットツイード解説
1999年、Reid&Taylor社の社長兼テキスタイルデザイナーとして活躍していたStephen Rendle氏とAlan Cuming氏の二人がTEVIOTEX社を譲り受け、新会社Hermitage Holding Limitedを設立しました。現在は、Hermitage Holding Limited社の配下にTEVIOTEX、THRIE ESTAITS、LOVATを手がけています。物作りの原点にあるものは、色の繊細さにあります。其れはトップ染めに秘訣があります。創業者であり、貴族であったLOVAT氏が1900年アフリカとの戦争で自身の兵士を守るために自然色を5色選び、羊毛の綿の状態でミックス(トップ染め)し撚糸された糸を織り上げた迷彩服を兵士に着せたところ戦死者が激減しその戦争を勝利に導きました。それ以後現在に至るまでLOVOT(ラバット)色として残されております。一説にはそのラバットカラーから現在の軍服のカラー。カーキー色が生まれたとも言われております。1868年から100年以上の伝統を受け継いで織り続けられているブリティシュウールを使用した本物のツイードです。また、余談ですが、ツイードとは生地を発送する時の送り状に綾織という意味の“Twill”と書いたのを荷受主が間違えて“TWEED”と読んだことが語源とされています。