あまりに暑い日が続いた先週です。トランクショー目前というのに、お休みの水曜日の早朝、高速道路をひた走り富山県の立山駅に向かいました。そこからケーブルカーとバスを乗り継ぎ、室堂に着いたら外はガスで真っ白。おのれの徳の無さを恨みながらも、雄山目指して歩を進めました。


久しぶりの山なのでなまった身体ではちょっときついなと思いながらも、雪渓を越えた一の越あたりでは雲が切れて青空が見えてきました。そこからは歩きにくい岩の登山道、雄山目指して登っていたら雄大な立山全景が見えてきて、そして無事登頂。午後2時頃だったので山頂でのご祈祷は最後の回でしたが、宮司さんのユーモラスなお話で心も軽くなりました。

宮司さんのお話で、立山雄山は、普通にレジャーで登る山ではなく聖地。呼ばれてはじめて登ることが出来る山だとのこと。亡くなった友や亡くなった身内への思い、最近身近になった人をいつか連れてきたいという思いなどを背負って来ましたが、自分の力だけで登った訳ではなく、立山に呼んでいただいたことを絶景を見ながら気づきました。


下り坂は、歳を重ねてバランス感覚が落ちてきた身には厳しい。トランクショーの前に絶対怪我をしてはダメだと思って、かえって身体が硬くなり、いつもより余計に時間がかかってしまいました。その日の宿、雷鳥荘に着いたのは午後5時過ぎで疲労困憊。足はガクガク。明日は回復するのかと不安で眠むれない夜を過ごしました。


山の朝は早い。昨年雨で断念した劔御前岳を目指し、朝5時に雷鳥荘をスタート、立山連峰の坂を登り始めたころ、回復しない脚のくたびれから、もう登れないという絶望感が満ちてきました。そんなときご年配の女性がなぜかスーパーのポリ袋を片手にひょこひょこすれちがって登っていく姿を見て、それより少し若いものがへこたれては情けないと思い、もう少し100mだけ登ることに。何回か100mを更新していくうち、登山の最大の味方「クライミングハイ」状態になり、足取り軽く、急な山道も登れるように。お宿でもらったちらし寿司弁当にも励まされました。
通常2時間くらいで登れる道を3時間をかけてついに目指した劔御前に到着。


眼の前に雪と岩の殿堂とも称される劔岳の威容で疲れがふっとびました。2日続けての登山は私たちにとっていっぱいいっぱいでしたが、なんとか登れた幸福に浸ったのは猛暑の名古屋に着いてベッドに横たわったときでした。



