音楽が好き。若い頃からヘタの横好きでギターを弾いていた。別にライブをするわけでもなくひとりでギターを弾く時間をとても大切にしている。若い頃は英米のロック、ポピュラーを聞いていたがブルースコード系の音楽に飽きてきた。1993年ころからブラジルの音楽ボサノヴァの巨匠ジョアンジルベルトの音楽に強く惹かれるようになった。CDを聞きコード譜を探し自分でもギターで弾いてみるようになった。ボサノヴァは1958年(ぼくが生まれた年)リオデジャネイロでアントニオカルロスジョビン、ヴィニシウスジモラエスそしてジョアンジルベルトによって生まれた「Chega de saudade」という曲から始まった。

ぼくがボサノヴァに惹かれた頃はボサノヴァの人気がなぜか低調でジョアンジルベルトのCDを探すのも大変で音楽家の来日もなかった。でもたまに東京でライブがあると出かけて行ったり、ニフティサーブの「ホームパーティで同好の士を募って語り合ったりしていた。その後ジョアンジルベルトは3度来日し、そのうち2006年は東京フォーラム最前列で「ボサノヴァ法王の謁見」の栄誉に浴することともなった。

ギターは桜井正毅のハカランダの木でできたギターを愛用して使っている。しばらくボサノヴァを弾かないこともあったが最近ジョアンジルベルトの全曲の楽譜を採譜したカルロス中島さんのサイトをみつけ弾きはじめた。またヤマハのボサノヴァ専用ギターをヤフオクで入手もした。中島さんのサイトを参考にむかし弾いた曲もギター譜に書きとめぼちぼち弾いている。

gita

左が桜井正毅ハカランダのギター 右はヤマハ CGBN-1 どちらもいい音だ。

このところアントニオカルロスジョビン作詞ヴィニシウスジモラエス作曲の黒いオルフェのテーマでもあった名曲「フェリシダージ」(ポルトガル語でしあわせの意) をきちっとポルトガル語で歌おうと毎朝ギターを弾いている。歌詞は「悲しみは終わらないが幸せはすぐおわってしまう。カーニバルの日を楽しみに一年間働き続けそしてカーニバルのおわった水曜には幸せもおわる(くわしくはこちらを参照)」という悲しくも美しい歌詞でポルトガル語で歌うとそのすばらしさは身にしみる。だれも聞いてくれないがちょっとウイスキーでほろ酔いしながらボサノヴァの世界にただよう夕べも楽し。