昨朝 友人の管啓次郎からハワイのウクレレ工場カマカに行ったとメールが来た。
もう20年も前になるだろうか。
父も元気だったから仕事を2週間休んで
管とウクレレを買いにハワイ、ホノルルまで行った。
今でこそウクレレは癒しの楽器として密かなブームだが
当時ウクレレはマイナーな楽器で
なにウクレレって、マキシンジが弾くやつ?
そんな声が聞こえてきそうだった。
20年前買ったカマカのソプラノウクレレ。
でもなんか欲しかった。あのかわいい楽器。
ハワイのコアって木で作ってあって
弾いても邪魔にならない音。これみよがしでない音。
街の真ん中とも言えないしはずれともいえない場所にその工場はあった。
工場とも言えないし商店とも言えない店。
たぶんカマカさんだと思うがっしりした赤銅色の四角い顔のおじさんがいて
ウクレレがほしいと言ったらコレが有ると一本つかんで出してくれた。
たった150ドル、ケースは25ドルだ。
ぼくはケースを買うのがもったいない気がして買わなかった。
そのまま紙袋に入れて持って帰った。
ホノルルの中心街にあるコンドミニアムに帰って弾いてみた。
上手く弾けなかったが飛行機でカウワイ島にわたるころそのスケールにもすこしなれてきた。
シダの洞窟、今はもう暴風でなくなったかもしれないそこに到着したときは
一枚だけCDを持っていたスラックキーの名手ギャビーパビヌイのフレーズも少しできるようになってきた。
日本に帰っていろんな曲も練習した。
でもあるとき
棚の上においておいたら手が滑って床にウクレレは転落。まっぷたつになってしまった。
でも近所の楽器屋「名曲堂」に相談したらお金はかかったがきれいに直してくれた。
楽器は直した後が音が良くなるという。
ひさしぶりに手にとり、狂っていたチューニングをコルグのチューナを使って直し
弾いてみた。弾いた曲はハワイアンでもない荒井由実「雨のステイション」
この天気ならボブディラン「A hard rain`s a gonna fall」のほうが良かったのかも。
管啓次郎が6月に出した「ろうそくの炎がささやく言葉」プロモーションビデオ、とても良い本です。は最後にでてきます。