タイトルにはきざな事を書いたがじつはそんなきれいごとではなく親バカ話。今年社会人になった愚息がさきごろ免許を取ったのでクルマにのりたいというのでこの水曜休みを利用して木曽にドライブにいった。やはり長い距離を運転しないと運転は上手くならない。まだ若葉マークの愚息にハンドルを任せるのははなはだ居心地ならぬ乗り心地悪いが変な運転をさせて世間様にご迷惑をおかけるわけにもいけない親のつとめもある。
親の小言とカーナビの声に導かれながら愚息の運転するクルマは名古屋高速をすぎて小牧インターをへて中央道をひた走る。具中央道を東にずっと運転するとストレスを感じる長い恵那山トンネルを過ぎ駒ヶ根サービスエリアで休憩するのが定番となる。ここで地物と表示してある山菜を売っていたので迷わず購入。コシアブラ、フキノトウ、タラの芽、ギョウジャニンニクを仕入れ夕食は山菜の天麩羅と即決。ドライブを再開して、伊奈インターを降り権兵衛トンネルを過ぎるとそこは木曽谷。木曽は山の中ですう誰もいやしませんと古い歌(中島みゆきの歌だと思っていたら葛城ゆきだった)をくちずさむ。峠を越えると気温も下がりちょうど桜も咲く。小雨が降る中で輝く緑と桜が両方楽しめる。季節のうつろいを楽しみながら気分は花より団子、目的地の蕎麦屋「源氏」に着く。運転しなくていいためわたしだけ木曽の名酒「七笑」の冷や酒を木曽の漬物とともに頼み蕎麦がゆであがるのを待つ。太い田舎蕎麦がのどに落ちて行く事を想像しながら待っていると二段もりそばが出てくる。わたしは蕎麦を語るほど蕎麦通ではない。でもここの蕎麦は美味い。その後木曽福島の「よし彦」で木の器をさがしに訪れる。ここは店員はこびて接客はしないが使いやすいいいものが置いてあるのでくるまやさんに行くついでに立ち寄ってなにかしら買い求める。今回は木の樽のワインクーラーと漆器のぐい飲みを買った。その後中央高速を下りご先祖様のご加護で無事名古屋に帰って来た。
家に帰り夕食はさっそく買った木のワインクラーを使い、いただきもののヴーヴクリコのロゼを冷やして山菜の天麩羅とともに楽しんだ。
山はまだ残雪
木曽谷は新緑と桜と
谷に咲くスイセン
「源氏」にてキソナと大根の漬物
手打ち旗あげ蕎麦 もり2枚