10日前からひとつ気がかりなことがありちょっと憂鬱だった。それは今日、娘が通う名古屋市立丸の内中学校の卒業式でPTA会長としての祝辞。原稿は何日か前に完成していたが言い回しとか言葉遣いとか何回も推敲した。あまりこういうことに慣れていないので卒業生の娘や参列する妻に見られてもてれくさいので家族が寝静まった深夜に、原稿を読み上げたり、時間をはかったり練習した。わたは滑舌が悪いので原稿をゆっくり何回も読む練習をした。今朝も朝食後、だれもいない職場で仕上げの練習をして朝、中学校に歩いて出かけた。娘の晴れやかな式、洋服屋として恥ずかしくない格好としてタスマニアン150`s黒のスーツと白い140双コットンのシャツ、アンジェロフスコのライトグレー無地のネクタイ。
洋服屋ならではの祝辞をしたいと思い制服についての思いをひとくだり。

今日卒業するみなさんは三年前の4月、この場所体育館で全員、ま新しい制服を着て顔を合わせました。少し前まで小学生だったみなさんは初めて着る制服がとてもうれしかったと思います。ご両親はきっとすぐ大きくなるからと大きめのサイズを用意してくれたはずで、身頃はぶかぶか袖も長めで袖口から手がちょこんとでた姿は可愛くもありました。そして一年が過ぎるころ育ち盛りのみなさんは制服の似合う中学生らしい身体になってきました。地域の人たちも通学途中の制服姿の丸の内中学生を温かい目で見守ってくれていました。
今日、この卒業式を最後に、今着ている制服を着る事はほぼありません。皆さんを今日まで育ててくれたご両親に感謝するように、みなさんの着ている制服にむかってこころの中で「ありがとう」と言ってみてください。中学の三年間着た制服もみなさんの新しい旅立ちの日をきっと喜んでくれているはずです。

感動させることも泣かせることもできないがすばらしい歌とシンプルな演出で出席のたび感激する丸の内中学校の卒業式を汚さないようにとの一念でがんばったつもり。卒業生に幸あれ。

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名古屋市立丸の内中学校は本当にすばらしい学校。生徒を見つめる先生のまなざしがこんなに温かい学校はぼくは他に知らない。中学生は小学生と違い手取り足取り指導することはない。生徒が自分で学んで行くのを見つめて教えるのが基本でそのまなざしがすばらしいのだ。卒業生の男の子もほんとうに凛々しくなって女の子もしっかりしてきた。二人のこどもをここに通わせることができて本当に良かった。PTAを経験してその良さを実感した。