テーラーである私のお仕事は、メジャーで採寸、ゲージを何着も着て頂き、お客様のお話を聞き、サイジングしてオーダーシートに記入します。パソコンでファイリングはしていますが、お恥ずかしい話、まだそれ以上のペーパーレス化は進んでいません。オーダーシートは控えをとっておかなくてはいけないので感圧紙を使っています。記入する際に筆圧をかける必要があるため書くための道具はいつもボールペン。正確に測り、正確に書くとことが縫製工場に正しい情報を伝える基本。だからその道具ボールペンは極めて大事なもの。書くという機能は100円ショップで買ったボールペンでも同じですが、その「聖性」が違います。だいじなだいじな仕事をするのに気のせいかもしれませんが安物のボールペンで書くと、情報の価値が落ちる気もするのです。

ボールペンはずっと以前から手にしおっくりくるスイス製のカランダッシュ。決して高くはありませんが持ちやすさ、書き味が気に入っています。姿は六角形の鉛筆。カランダッシュの名前はロシア語で鉛筆のことだそうな。
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使っているカランダッシュ。手前の2本は最近の新入社員さんです。